野球用品メーカー図鑑
アトムズ ATOMS
奈良県桜井市にある、グラブ・ミット専門のメーカー。硬式の上位2ラインは日本製で、DeNA・牧秀悟選手が大学時代から使い続けていることで知られます。当サイトでもグローブを使う選手は3人います。
※本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。商品リンクから購入されると当サイトに紹介料が入ることがあります。当サイトは株式会社ATOMSとは関係のない独立したサイトです。
※「グローブを使う選手3人」は、当サイト掲載の選手(OB含む)の道具データを2026年10月に集計した結果です(当サイト調べ)。
目次
アトムズってどんなメーカー?
奈良・三輪山のふもとのグラブ工房
株式会社ATOMSは、2004年6月に設立されたグラブ・ミットのメーカーです。本社は奈良県桜井市で、公式サイトでは「三輪山の麓」と紹介しています。事業は野球グラブ・ミットの企画・デザイン・製造・販売で、ほかのブランドのグラブを作る仕事(受託生産)もしています。2022年5月に、前社長の岡田氏から石川佳和さんが代表を引き継ぎました。公式は、プロ選手や職人、同世代の仲間が意見をぶつけ合ってグラブを作る姿勢を「ATOMS Quality」と呼んでいます。
報道では、野球用品店の人が「アトムズグループというブランドの集合体」と話しています。内野手用グラブ専門のエールストーリー(Yell-Story/YSR)や、CHIAKIは、アトムズで働いていた人が始めたブランドです。トレジャーも、アトムズグループのブランドとして紹介されています。
| 会社名 | 株式会社ATOMS(奈良県桜井市) |
|---|---|
| 設立 | 2004年6月 |
| グラブのライン | NEO PROFESSIONAL、NEO GLOBAL、YOUTH、NATIONAL |
| 生産国 | 硬式2ラインは日本、YOUTHとNATIONALは中国(公式) |
| そのほかの用品 | 木製・竹バット、打撃用手袋、守備用手袋、トレーニンググラブなど |
🧤 アトムズのグローブの特徴・傾向
4つのラインと価格
| ライン | 区分 | 公式価格 | 生産国 |
|---|---|---|---|
| NEO PROFESSIONAL | 硬式 | 62,700円 | 日本 |
| NEO GLOBAL | 硬式 | 57,200円 | 日本 |
| YOUTH | 硬式ジュニア | 35,200円 | 中国 |
| NATIONAL | 軟式 | 35,200円 | 中国 |
※公式サイトの「商品ラインナップ」の税込価格(2026年10月11日時点)。NEO GLOBALのミットは59,400円です。表革は、NEO PROFESSIONALが「European Steer Leather」、NEO GLOBALが「North Steer Leather」と公式に書かれています。
- 硬式の上位2ラインは日本製。公式によると、原皮の生産者や、革を加工するタンナーと直接取引しています(公式は「業界初」としています)。
- 同じ型の番号を複数のラインで使う。021・026・066はNEO PROFESSIONALと軟式のNATIONALの両方に、102はNEO PROFESSIONALとNEO GLOBALの両方にあります。
- 手首が動かしやすい「ERMリスト」。販売店の解説によると、バンドの下を細くして手首の動く範囲を広げた作りです(野手用)。報道では、アトムズの職人の上武直人さんが、牧選手が大学4年のころ、手首を動かしやすくする企画が会社で出ていたと話しています。
⚠ 知っておきたいクセ:タイトめで、親指が太め。口コミでは「思ったよりタイトだった」「最初から大きく開く感じではない」という声や、親指のパーツがやや太い(特に外野手用)という声があります。ERMリストも、ふつうの形が好きな人には違和感が出ることがあるそうです。
型の番号と特徴
| 型 | 用途 | 特徴(公式) |
|---|---|---|
| 021型 | 内野 | オールラウンドな内野型 |
| 026型 | 内野 | やや小さめで深め |
| 066型 | 内野 | 捕球面が広い |
| 102型 | 投手・内野 | エッジバスケットウェブ |
| 702型 | 外野 | 縦長で深い |
※公式の各型の説明の要約です。サイズはNEO PROFESSIONALで021型28.7cm、026型28.3cm、066型29.0cm、102型28.3cm、702型32.0cm。型番はライン記号と型の番号の組み合わせで、例えばNEO PROFESSIONALの066型は「APL-NE066」です。記号の意味の説明は公式にありません。
注目の型をピックアップ
内野
066型(牧選手の型)
捕球面が広い内野用。個人ブログでは牧秀悟選手が使う型として紹介され、販売店では牧選手モデルとして売られたこともあります。
二遊間
026型
やや小さめで深い内野用。個人ブログでは二遊間(セカンド・ショート)向けとされています。
投手・内野
102型
投手と内野の兼用。エッジバスケットウェブの型です。
投手用・ミットも見る
オーダーと型付け
公式のよくある質問によると、オーダーグラブ・ミットの納期はおおむね3〜4か月です。注文やシミュレーションは、公式のオーダーサイトや取扱店で行います。公式のオーダー価格表は見つかりませんでした。修理やラベル交換は、取扱店に持ち込んでお店から依頼する方式です。型付けは、販売店が「手もみ型付け」や「湯もみ型付け」を付けて売っています。
買う前に知っておきたいこと
- 価格は高め。口コミでは、ネットでも値引きが少ないという声があります。
- 人気の型は在庫確認に手間がかかることも。口コミでそういう声があります。
- 軟式とジュニアは中国製。国産にこだわるなら硬式の2ラインです。
- いい点も。革の良さ、手との一体感、軽さをほめる声が多くあります。同じ型でも1つずつ感触が違う、という声もあります。
ポジション別の型とサイズ(NEO GLOBAL)
上の表はNEO PROFESSIONALの5つの型です。もう1つの硬式ラインのNEO GLOBALには、投手用からミットまで9つの型があります。サイズはcmで書かれています(公式)。
| 型 | 用途 | サイズ | 投げ手 |
|---|---|---|---|
| 001型 | 投手 | 30.0cm | 右・左 |
| 011型 | 投手 | 29.8cm | 右・左 |
| 105型 | オールラウンド | 29.0cm | 右・左 |
| 501型 | 内野 | 27.8cm | 右 |
| 102型 | 内野 | 28.3cm | 右 |
| 801型 | 外野 | 30.5cm | 右・左 |
| 008型 | 外野 | 33.0cm | 右・左 |
| 003型 | 一塁ミット | 32.5cm | 右・左 |
| 002型 | 捕手ミット | 32.5cm | 右 |
※公式の商品ラインナップの表記(2026年10月時点)。価格はグラブ57,200円、ミット59,400円(税込)。001型は旧AKG-1、011型は旧AKG-21、102型は旧AKG-5のように、昔の型番も並べて書かれています。NEO GLOBALの102型は「内野手用」で、NEO PROFESSIONALの102型(投手・内野手用)と表記が違います。
公式の説明をもとに、選び方の目安をまとめます。内野をどこでも守るなら021型です。型付け(グラブの形を作ること)で浅くも深くもできる、とされています。ウェブ(親指と人さし指の間の網)の下で捕る人には026型、捕球面の真ん中で捕る人には066型が向くと書かれています。066型は捕球面が広く、つかみ捕りや当て捕りがしやすいとされています。
小さめの内野用がほしいなら501型(27.8cm)で、公式は少年にも使えるとしています。投手用は、オーソドックスな001型と、小さく軽い011型があります。外野用は、小さく軽い801型(30.5cm)と、深いポケットの008型(33.0cm)です。
⚠ 内野手用は右投げだけ。公式の一覧では、内野手用(021・026・066・501、NEO GLOBALの102、YOUTHのY21S、軟式の3つ)と捕手ミットは右投げ用だけです。左投げ用があるのは、投手用・投手兼内野用・オールラウンド用・外野用・一塁ミットです。
2つの硬式ラインの革の違い
公式は、NEO PROFESSIONALの革を「European Steer Leather」、NEO GLOBALの革を「North Steer Leather」とだけ書いています。「ステア」は一般に、去勢したオスの成牛の革を指す言葉です。販売店の解説では、European Steerはきめが細かく、張りのある革です。オイルワックスで仕上げてあり、使うほど柔らかくなって艶が出るとされています。North Steerは北海道の和牛の革で、もともとの脂分を残し、ボールを包むような柔らかさがあると紹介されています。北海道の和牛であることは、公式では確認できませんでした。
公式の「グラブができるまで」では、作り方が11の工程で紹介されています。革は部分ごとに1.4〜2.3mmの厚さにすきます(薄く削ります)。約30種のパーツを縫い合わせ、親指と小指に芯を入れます。そのあと独自に配合したグリスを塗り、ひもを通して形を整えて仕上げます。オーダーで選べる革の色は19色です(公式)。
プロ選手と同じモデルは買える?
牧秀悟選手の名前が付いたモデルは、販売店の限定品として売られてきました。例えば、066型・ERMリスト・Dブラウンの限定硬式「24MSK-066」、「夢の祭典2024モデル 24ALS-066」、軟式の「ACN-YDB2 牧秀悟モデル」(ブラック×ブルー)などです。どれも数の限られた商品で、いつでも買えるわけではありません。
公式のよくある質問によると、ふつうのオーダーでは選べない限定の仕様があります。ラベルの直接の刺しゅうはオーダーフェアの時だけで、一部のウェブやバンドはお店限定のデザインです。また「先駆者モデル」は海外専用のシリーズで、日本国内では買えません(公式)。
実物を見る・ネットで注文する
公式のよくある質問によると、全部の型番を見られるのはSIMExコンセプトショップ大阪とATOMS TOKYOの2店です。工場見学は今は行っておらず、作る様子はInstagramの動画で見られます。
公式のオーダーシミュレーター(atoms-order.com)で作った仕様は、シミュレーションIDを持って対応するお店で注文します。対応していないお店やグループブランドもあります(公式)。別に、タフト株式会社が運営する「ATOMS Custom Order System」(atoms-customize.com)では、ネットでフルオーダーか、10種類のテンプレートから選ぶ注文ができます。説明書きでは、注文から発送まで約4か月です。どちらも、オーダー価格はサイト上で確認できませんでした。
型付け・手入れ・練習用グラブ
公式オンラインストアでは、型付けありの商品は購入後10営業日以内、型付けなしは5営業日以内に出荷すると書かれています。公式の商品一覧には、日本製のグラブワックス(AGW、1,320円)があります。ただし「12個単位での出荷」と書かれています。公式ストアではグラブ袋(1,650円)も売っています。
練習用には、日本製のトレーニンググラブ(TRG、19,800円)とキャッチターゲット(TRY、8,800円)があります。どちらも受注生産で、色は選べません。右投げ用と左投げ用があります(公式、税込・2026年10月時点)。
少年用の価格とサイズ
硬式ジュニアのYOUTHには、Y21型(27.5cm)のほかに、内野手用のY21S型(26.5cm・右投げのみ)があります。公式では、やや小さめで深く、ウェブの下で捕る人向けの型です。色はブラックとレッドオレンジです。小学生の軟式は公式の既製品の一覧に無いため、作るならオーダーです。グラブ工房ムサシでは、アトムズの少年軟式オーダーグラブが58,300円(税込・手もみ型付け込み、2026年10月時点)でした。既製の軟式(NATIONAL、35,200円)より高くなります。
⚾ 中学軟式・草野球で選ぶなら
軟式はNATIONAL LINE(35,200円、中国製)。公式の一覧では021型・026型・066型の3つで、どれも内野手用です。色はブラックとブラック×Cブラウン。小学生向けの軟式の既製品は公式の一覧に見当たりませんでした(販売店ではオーダーで作れます)。硬式のジュニア用にはYOUTH(35,200円)があります。公式は、投手・内野手用のY21型(27.5cm)を、小学校高学年から小さめが好きな大人まで使える型としています。
硬式のユース用も見る
🏏 バット・手袋
公式の商品一覧には、日本製の木製バット(メイプルバット19,800円、竹バット8,800円など)、打撃用手袋(4,950円〜)、守備用手袋(2,200円)があります。竹バットの一部は公式に「高校野球 新基準バット対応型」と書かれています。スパイクは公式の商品一覧に見当たりませんでした。
アトムズを使うプロ野球選手
当サイトでアトムズのグローブを使っている選手はグローブの一覧にまとめています。公式サイトのアドバイザリースタッフは、牧秀悟選手1人です。
公式のアドバイザリースタッフ
※公式サイトの掲載(2026年10月時点)。所属は当サイトの記事の表記です。2024年の報道では、牧選手のグラブはアトムズで、職人が大学時代から支えてきたと紹介されています。本田仁海投手(オリックス)は、販売店の商品名に「本田モデル」があるものの、報道や公式では確認できませんでした。
よくある質問
Q. 高校野球で使える?
日本高野連の「2026年度 高校野球用具の使用制限」では、グラブ本体の色はブラウン系、オレンジ系、ブラックで、マーク(商標)は縦4cm×横7cm以内で1か所、捕球面と背面に名前などの文字は入れられないと決まっています。アトムズ公式のグラブの一覧には「高校野球対応」の表示がありません。一方、販売店は硬式のNEO PROFESSIONALなどを「高校野球対応」として売っています。硬式のNEO PROFESSIONALとNEO GLOBALの色(Cブラウン・Dブラウン・ブラック)は、色のルールの範囲内です。ラベルなどがルールに合うかは、お店で確認してください。
Q. エールストーリーとの関係は?
販売店の解説では、エールストーリー(YSR)はアトムズのブランドとして2017年に始まった内野手用グラブの専門ブランドです。公式のオーダーサイトでも、アトムズと並んで選べます。
Q. 左投げの内野手用はある?
公式の一覧(2026年10月時点)では、内野手用の既製品はすべて右投げ用です。左投げなら、投手・内野手用の102型(NEO PROFESSIONAL)や、オールラウンド用の105型(NEO GLOBAL)が候補になります。オーダーで左投げの内野手用を作れるかは、確認できませんでした。
Q. 海外の「先駆者モデル」は買える?
公式のよくある質問によると、先駆者モデルは海外専用のシリーズで、日本国内からは買えません。
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ミズノ、ゼット、SSK、ローリングス、久保田スラッガー、ウイルソン、ハタケヤマの特徴と選び方もあわせてどうぞ。グラブに強いメーカーのザナックス、44(フォーティーフォー)、和牛JB、アイピーセレクト、ドナイヤ、ハイゴールド、ワールドペガサスも紹介しています。スパイク・ウェアが中心のブランドではニューバランス、ナイキ、アンダーアーマー、アディダス、デサント、ビモロも紹介しています。全メーカーの一覧は野球用品メーカー一覧から見られます。
参考:株式会社ATOMS公式サイト(会社概要・商品ラインナップ・品質・よくある質問・アドバイザリースタッフ)とオーダーサイト、週刊現代(現代ビジネス)、Number Web、BASEBALL KING、野球用品専門店の解説(スワロースポーツ、グラブ工房ムサシほか)、個人ブログ、日本高等学校野球連盟「2026年度高校野球用具の使用制限」、楽天市場の商品ページ。価格・契約状況は2026年10月時点の情報で、変わることがあります。