
野球用品メーカー図鑑
ドナイヤ DONAIYA
社長がたった1人で営業から検品までこなす、大阪のグラブメーカー。ヤクルト・山田哲人選手がプロ入り後に自分で買って使っていたことで知られ、10年以上同じ型を売り続けています。当サイトでもグローブを使う選手は4人います。
※本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。商品リンクから購入されると当サイトに紹介料が入ることがあります。当サイトはドナイヤとは関係のない独立したサイトです。
※「グローブを使う選手4人」は、当サイト掲載の選手(OB含む)の道具データを2026年10月に集計した結果です(当サイト調べ)。
目次
ドナイヤってどんなメーカー?
名付け親は池山隆寛さん
ドナイヤは、2010年9月に村田裕信さんが大阪で立ち上げたグラブメーカーです。村田さんはアシックスの販売会社やウイルソンで働き、ウイルソンではグラブの開発やプロ野球選手の担当をしていました。報道によると、名付け親は元ヤクルトの池山隆寛さんで、関西弁の「どないや!」(どうだ!)から。自慢できるグラブを目指す意味を込めたそうです。2025年の報道では、社員は村田社長1人だけで、営業・開発・検品・出荷まですべて担当しています。2016年の報道では取扱店は約50店(九州・近畿に多い)で、全数を検品するため生産数を増やせないとされ、2025年の報道では、多い年には年に約1万個を検品していたと社長が話しています。
| 設立 | 2010年9月(大阪) |
|---|---|
| 代表 | 村田裕信さん(報道) |
| 定番 | 10型・ライトブラウンのみ |
| 生産 | 硬式は鹿児島県阿久根市の工場、軟式はベトナムの工場(報道) |
| 公式サイト | 見つからず(価格は販売店の表示を記載) |
🧤 ドナイヤのグローブの特徴・傾向
10の定番の型
| 型番(硬式) | ポジション | 特徴 |
|---|---|---|
| DJIM | 内野 | 山田哲人モデル・大型 |
| DJIMS/DJII | 内野 | 小型(セカンド向けなど) |
| DJIK | 内野・どこでも | 中型・投手兼用も可 |
| DJP/DMP | 投手 | タテ型・大型/ヨコ型・小型 |
| DJO/DRO | 外野 | 2種類のウェブ |
| DJF/DOC | 一塁/捕手 | ミット |
※軟式は型番に「N」が入ります(例:DJNIM)。左投げ用は末尾に「R」。特徴は販売店の解説によるものです。
- プロと同じ品質の市販品。報道によると、プロ選手も市販の定番モデルを使う方針で、山田哲人選手は市販のDJIMを約3年自分で買って使ったあと、2016年にドナイヤ初のアドバイザリー契約を結びました。
- いつでも同じグラブが買える。型番も色も変えず、10年以上売り続けています。
- 硬式と軟式は同じ革。報道によると違うのは芯の硬さで、軟式でも品質が高いと専門店も評価しています。左投げの内野用(DJIKR)があるのも貴重です。
⚠ 知っておきたいクセ:型が昔ながら・柔らかくなりやすい。口コミでは、芯が柔らかくなりやすい、丸みのある昔ながらの型で好みが分かれる、という声があります。社長1人で検品するので生産数が少なく、取扱店も限られます。
サイズの見方
ドナイヤのサイズはメーカー独自の数字です。販売店の表記では、内野のDJIMSが4、DJIIが5、DJIKが6、DJIMが7、投手のDMPが6、DJPが9、外野のDJOとDROが12。販売店によると、DJIMの「7」はミズノの基準でいうと10〜11くらいです。
価格の目安
メーカーの公式サイトが見つからなかったため、専門店の表示価格(税込)を目安として書きます。硬式グラブ63,800円・硬式ミット66,000円、軟式グラブ36,300円・軟式ミット38,500円です。年に1回の限定モデルや、販売店経由のオーダーもあります。
限定モデルとオーダー
年に1回の受注生産の限定モデルは、山田哲人選手の型の軟式です。2026年のDA2026(赤×紫)は41,800円で、2020〜2025年のモデルは33,000〜37,400円でした。2025年には15周年記念の軟式グラブ(35,200円)も出ています。2016年の報道では、山田選手との契約を記念した黒×ピンクのモデルも紹介されました。
オーダーは販売店を通して注文します。例えばグラブ工房ムサシでは、軟式の革でグラブ55,000円・ミット57,200円、硬式の革でグラブ82,500円・ミット84,700円でで、ムサシの案内では納期は通常3〜3.5か月です。
注目の型をピックアップ
内野・大型
DJIM(山田モデル)
山田哲人選手のモデル。報道によると、プロ入り後に市販品を自分で買って使っていた型です。
内野・中型
DJIK
中くらいの大きさで、投手と兼用もできる型。投手もする人に特にすすめやすい型だと、専門店は紹介しています。
投手
DJP
タテ型の大きめの投手用。ヨコ型で小さめのDMPもあります。
ほかの型・キャッチャーミットも見る
買う前に知っておきたいこと
- 色はライトブラウンだけ。ほかの色は限定品かオーダーだけです。
- 品薄で、取扱店が少ない。どこでも買えるわけではありません。
- オーダーは高め。販売店によって価格が違います。
- 少年用は見つからない。小学生向けのモデルは販売店の一覧にありませんでした。
ポジション別の選び方と型の深さ
専門店のグラブ工房ムサシの解説をもとに、型番ごとに向いている人とポケット(ボールが収まるくぼみ)の深さをまとめます。2016年の報道では、内野の型はDJIM・DJIK・DJIIの3つが基本で、プロもアマもこのどれかに当てはまると紹介され、村田社長も「内野手用のグラブの3つの型」と話しています。分け方の基準はポケットの位置と、捕ってから投げるまでの動き方だそうです。
| 型番 | 向いている人(販売店) | ポケット |
|---|---|---|
| DJIM | 内野どこでも(特にサード・ショート)。迷ったらこれ | 深め |
| DJIMS | セカンド・ショート。手が小さい人、小学校高学年〜中学生に人気 | 深め |
| DJII | 内野。ソフトボールにも | 人差し指の下。浅くもできる |
| DJIK | セカンド・ショート。投手と兼用 | 浅め(深くもできる) |
| DJP | タテ型が好きな投手 | ― |
| DMP | 親指を固定して投げる投手。左投げに人気 | ― |
| DRO | ひねって捕る外野手 | ウェブの下でつかむ |
| DJO | 小指を2本入れて、パカパカ開く型にしたい外野手(やや重め) | 人差し指の下 |
| DJF | 一塁手 | 縦長で深い |
| DOC | 捕手(他社のミットより小さめの縦型。とても硬い) | 広く、やや浅め |
※グラブ工房ムサシ「ドナイヤの選び方」による(2026年10月確認)。別の販売店(ベースマン、2018年の記事)はサイズ6(DJIK)を「内野の型の中で一番ポケットが大きい」と書いており、お店によって説明が違います。実物を手に入れて確かめるのが安心です。
革と芯:硬式と軟式は何が違う?
販売店の商品ページでは、革はステアハイド(去勢したオスの成牛の革。厚くて丈夫とされます)です。「北米産」と書く販売店もありますが、メーカー自身の説明は確認できませんでした。2016年の報道で、村田社長は硬式と軟式の革を「まるっきり一緒」と話し、材料は日本から工場へ送っているそうです。違うのは芯の硬さと、手を入れる部分の色(黒か、革と同じ色か)です。販売店の解説では、硬式は指の芯がより丈夫で、型崩れしにくいとされています。
日本製とベトナム製
2025年の報道では、硬式は鹿児島県阿久根市の工場で作られています。2016年の報道によると、阿久根の工場は革の裁断からひも通し、縫製、刻印まで、グラブ作りをすべて行える工場です。ほかのメーカーのグラブも作っていますが、メーカーごとに革も金型もラインも違うそうです。販売店の表示では、硬式は日本製、軟式はベトナム製で、軟式でもオーダー品は日本製です。ただし硬式のキャッチャーミット(DOC)は、販売店によって「ベトナム製」と「日本製」の両方の表示があります。
同じ報道で、社長は材料が同じことを理由に「ドナイヤの軟式用グローブは他社の硬式用グローブよりもクオリティは上だと思います」と話しています。これは社長本人の見方です。また記事では、取材した記者が硬式の価格は大手より約2万円安いと書いており、社長は販促費をかけていないためだと話しています(2016年時点。今の価格差は確認できませんでした)。
プロ選手と同じモデルは買える?
2016年の報道によると、ドナイヤはプロにも市販と同じ定番モデルを販売しています。プロが選べる変更の範囲も一般の人と同じです。山田哲人選手のグラブも定番のDJIMで、ラベルを替えて名前を刺繍で入れただけだそうです。2025年の報道でも、選手にも有償で提供していると紹介されています。ただし、2026年に山田選手が使っているグラブの細かい仕様は確認できませんでした。
型付け・手入れ・修理
2016年の報道では、新品のグラブはとても硬く、キャッチボールで柔らかくしていくと紹介されています。ひもの締め具合を変えると、ポケットの幅を調整できるとも説明されています。
型付けは販売店のサービスです。グラブ工房ムサシは、水を使わず手でもんで革を伸ばす手もみ型付けを行っています(ゴールド2,480円・プレミア3,980円、税込)。販売店の解説では、革の張りやしっかり感が残る方法で、スチームや湯もみのように一気に柔らかくはなりません。手もみをしたグラブは返品できません。
ドナイヤの名前が付いた用品は、販売店の一覧ではグラブワックス(DGW、水分を使わないタイプ、販売店で1,760〜1,815円)とグラブ袋(ベースマン1,870円・体育社1,320円)でした。ベースマンには、グラブと同時に買う人向けのラベル交換(2,200円)もあります。メーカーの修理サービスは確認できませんでした。修理は購入した店に相談してください。
小学生・中学生のサイズ選び
グラブ工房ムサシによると、少年専用のモデルはありません。代わりに、小さめで軽いDJIMS/DJNIMS(山田モデルの小型)が小学校高学年〜中学生におすすめとされています。野球用品店ベースボールマリオのブログでは、軟式の山田モデル(小型)について、小学5・6年生くらいで身長155cmくらいあれば問題なく使えると紹介しています。軟式なら36,300円(税込)です。
販売店によると、軟式の品質が高いので、中学で硬式を始めたときに最初だけ軟式のグラブを使う人もいます。ただ、硬式用は芯がより丈夫に作られています。長く硬式で使うなら硬式用のほうが安心です。
※価格は2026年10月時点の販売店の表示(税込)です。口コミでは「中学から高校3年間使ってもしっかりしている」という声もあります(購入者レビュー。そのお店のレビューは全部で3件)。
⚾ 中学軟式・草野球で選ぶなら
軟式も硬式と同じ10の型があり、価格は36,300円(ミット38,500円)。ベトナムの工場で作られています。年1回の限定モデル(2026年は赤×紫)も軟式です。手入れ用のグラブワックスもあります。
軟式の投手用・ミット・ワックスも見る
ドナイヤを使うプロ野球選手
当サイトでドナイヤのグローブを使っている選手はグローブの一覧にまとめています。2025年の報道では、契約選手は山田哲人選手1人です。
アドバイザリー契約の選手(報道)
※所属は当サイトの記事の表記です。2025年の報道では、村上宗隆選手(当時ヤクルト)が練習で使うことがあると紹介され、谷内亮太さんは現役時代に約7年使っていました。
2025年の報道によると、プロで最初にドナイヤを買ったのは松元ユウイチさん(ヤクルト)で、当時オリックスのカブレラ選手も買ったそうです。2024年には、メジャーのメッツでエディ・アルバレス選手が試合で使いました(上沢直之投手を通じて紹介)。
よくある質問
Q. どこで買える?
メーカーの公式通販は見つかりませんでした。グラブ工房ムサシ、ベースマン、体育社などの野球専門店や、楽天の専門店で売られています。取扱店は多くないので、在庫はお店で確認してください。
Q. 高校野球で使える?
日本高野連の「2026年度 高校野球用具の使用制限」では、グラブ本体の色はブラウン系、オレンジ系、ブラックで、マーク(商標)は縦4cm×横7cm以内で1か所、捕球面と背面に名前などの文字は入れられないと決まっています。ドナイヤの定番色はライトブラウン(ブラウン系)で、販売店は硬式の定番を「高校野球対応」として売っています。限定モデルの赤×紫などは色の点で使えません。
Q. 左投げ用はある?
主な型には左投げ用があり、型番の最後に「R」が付きます(例:DJIKR、DROR)。販売店(ベースボールマリオ)のブログでは、内野サイズの左投げ用を出すメーカーは少なく、DJIKRは貴重だと紹介されています。ただし左投げ用は在庫が少ないことがあるので、お店に確認してください。
Q. ソフトボールで使える?
販売店の解説では、DJIIはソフトボールにもすすめられ、ファーストミット(DJF)はソフトボールのキャッチャーミットとしても使えます。販売店(グラブ工房ムサシ)の硬式DJIMの商品ページには「革ソフトボール兼用」とあります。一方、キャッチャーミット(DOC)はとても硬く、ソフトボールには向かないとされています。
ほかのメーカーも見てみる
ミズノ、ゼット、SSK、ローリングス、久保田スラッガー、ウイルソン、ハタケヤマの特徴と選び方もあわせてどうぞ。グラブに強いメーカーのザナックス、44(フォーティーフォー)、和牛JB、アイピーセレクト、アトムズ、ハイゴールド、ワールドペガサスも紹介しています。スパイク・ウェアが中心のブランドではニューバランス、ナイキ、アンダーアーマー、アディダス、デサント、ビモロも紹介しています。全メーカーの一覧は野球用品メーカー一覧から見られます。
ドナイヤの注目モデルをもう一度チェック
参考:GIGAZINE、web Sportiva、デイリースポーツ、野球用品専門店の解説・商品ページ(グラブ工房ムサシ、ベースマン、ベースボールマリオ、体育社ほか)、個人ブログ、Yahoo!知恵袋、日本高等学校野球連盟「2026年度高校野球用具の使用制限」、楽天市場の商品ページ。価格・契約状況は2026年10月時点の情報で、変わることがあります。