
野球用品メーカー図鑑
44 フォーティーフォー
アメリカ生まれのカスタムグラブブランド「44 Pro」。刺しゅうや色の自由度が高いデザインで人気で、日本では正規輸入品として売られています。当サイトでもグローブを使う選手は11人います。
※本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。商品リンクから購入されると当サイトに紹介料が入ることがあります。当サイトは44 Pro社・日本の販売元とは関係のない独立したサイトです。
※「グローブを使う選手11人」は、当サイト掲載の選手(OB含む)の道具データを2026年10月に集計した結果です(当サイト調べ)。
目次
44(フォーティーフォー)ってどんなブランド?
2011年、カリフォルニアのガレージから
44は、日本のメーカーではなく、アメリカの44 Pro(44 Professional Gloves)のグラブです。公式サイトによると、2011年に父子のランディ・ハバートさんとブレント・ハバートさんが南カリフォルニアのガレージで始めました。販売店の解説では、名前の「44」は父が選手・コーチ時代に付けていた背番号が由来とされています。日本では株式会社マークシティー 44JAPAN事業部(神奈川県湯河原町)が販売していて、販売店の解説では日本の総代理店とされています。
| ブランド | 44 Pro(米国。正式名 44 Professional Gloves) |
|---|---|
| 日本の販売元 | 株式会社マークシティー 44JAPAN事業部 |
| 創業 | 2011年(米国) |
| 革 | 日本向けの既製品はUSステア(日本の販売元の表記) |
| 特徴 | 色・刺しゅう・ステッチを選べるカスタムグラブ |
🧤 44のグローブの特徴・傾向
デザインの自由度が高い
- 派手なデザインも選べる。販売店やブログでは、ラベルを直接刺しゅうする作り、虹色のステッチ、蛇柄の仕上げ、ホームベース形の穴、蛍光色やピンクなどが特徴として紹介されています。
- 硬式・軟式の兼用が多い。日本の販売店では「硬式仕様で軟式でも使える」兼用として売られているものが多くあります。
- 日本のグラブより芯が柔らかめ。販売店の解説では、日本の硬式グラブより芯が柔らかく、軟式グラブよりは硬く、ポケットが深いとされています。
⚠ 知っておきたいクセ:つかんで握るタイプ。販売店の解説では、「つかんで握る」タイプなので素早い持ち替えにはあまり向かないとされています。深くはめるとフィットしにくく、浅めにはめるとよいという声もあります。
型とサイズ
日本の販売店では、投手・内野・外野・一塁・捕手(ソフトボール用を含む)のモデルが売られています。アメリカの専門レビュー(2019年)では、内野用の「PRO 44」(選べるカスタム項目がいちばん多い型)のほか、「Crown Tip」「JP11」などの型が紹介されています。
| ポジション | サイズの例 |
|---|---|
| 投手 | 11.75〜12インチ |
| 内野 | 11.25〜11.75インチ |
| 外野 | 12.5〜13インチ |
| 一塁・捕手 | ミットあり(ソフトボール兼用のオーダーも) |
※サイズは日本の販売店(ベースマン、楽天の専門店)と日本の販売元のサイトに載っている例です。
アメリカのシリーズ
アメリカの公式サイトでは、日本のタンナーのキップ革を使うSignature Series(249ドル)、Elite Series(299ドル)、USステア革のSelect Series(以前のClassic Series、199ドル前後)などがあり、ユース用のモデルもあります(価格は2026年10月時点の公式表示)。日本の販売元のサイトで確認できた既製品は、USステアの表記でした。
価格と生産国
日本向けの公式の定価表は見つかりませんでした。日本の販売元のサイトの既製品は30,800円(税込か税抜かの表示なし)。楽天などの販売店では、既製品はおよそ3万円前後、限定品は3万円台後半〜4万円台前半、オーダーは3万円台半ば〜4万円台前半のものが多く見られます。生産国は、日本の販売元のサイトが「Made in America」、販売店と海外の専門レビューが「フィリピン」と書いていて、情報が食い違っています。
注目のモデルをピックアップ
内野の限定
硬式グラブ 内野手用 11.5インチ(限定)
ブラウンの本体にピンクの縫い糸を合わせた限定モデルです。販売店では、硬式・軟式・ソフトボールのどれにも使えると案内されています。
投手用
軟式グラブ 投手用 12インチ(限定)
黒の本体にゴールドの「44」ラベルが付いた、日本限定モデルの投手用です。硬式向けの革を、型と芯を調整して軟式でも使えるようにしてあり、硬式でも使えると案内されています。
外野用
硬式グラブ 外野手用 12.5インチ(限定)
チェスナッツ(栗色)の外野用で、12.5インチの大きめサイズです。硬式・軟式・ソフトボール兼用と案内されています。
ソフトボール用のミットも見る
オーダー
アメリカの公式サイトは、型・色・刺しゅうを選んで作るフルカスタムが基本です(両投げ用グラブの標準納期は8〜10週)。日本では販売店がオーダーを受け付けていて、例えば野球用品店GTKでは37,620円(税込、刺しゅうなどは別料金)、納期は約60日です。色や刺しゅうは英語のシミュレーターで選ぶ形です。
アメリカから個人輸入するなら
アメリカの公式サイトから直接注文することもできます。2020年の個人ブログでは、日本への送料が1個45ドル、関税は約2,900円だったという報告があり、届くまで約2か月かかったと書かれています。やりとりは英語になるので、日本の販売店で買うほうが手間は少ないです。
買う前に知っておきたいこと
- 在庫が少ない。販売店では「入荷待ち」の商品が多く見られます。
- 個人輸入は手間がかかる。アメリカの公式から買うと、送料や関税、英語でのやりとりが必要です。
- 使用するプロの情報が少ない。日本のプロ野球選手の使用は、報道では確認できませんでした。
- いい点も。日本のメーカーより安く、デザインを選べる幅が広い、手になじみやすい、という声があります。
- 海外の評価は分かれる。アメリカの専門レビュー(2019年)は、1年半使っても革がもった、数週間で慣らせる、ポケットが広く持ち替えが速い、と評価しています。一方で、同じレビューでは紐穴と指穴の位置が合っていない個体があったと書かれ、読者のコメントには紐がすぐ切れたという声もあります。
ポジション別の選び方と型番の見方
日本の販売店の商品名を見ると、44の型番は大きく3つに分かれます。オオウエスポーツの表記では、「44-T」が硬式・高校野球対応、「44-CR」が軟式(または兼用)、「44pro」で始まるものが投手・内野・外野・一塁などの高校野球対応の硬式(兼用を含む)やオーダー品です。2021年の販売店(ベースマン)の記事では、当時の日本では約10種類のセミ定番品(決まった型と色の既製品)を展開していると紹介されています。
| 型番の例 | ポジション | 価格の例(税込) |
|---|---|---|
| 44-T4-1、44-T6-1 | 内野(硬式) | 30,800円 |
| 44-CR11、44-CR29 | 内野・外野(軟式) | 30,800円 |
| 44-CR34 | 捕手(兼用) | 30,800円 |
| 44pro1、44pro12 | 投手・外野(硬式・兼用) | 35,200〜36,800円 |
| 44pro13、44pro9 | 一塁(硬式・兼用) | 35,200〜36,900円 |
| 44pro0808m1 | ソフトボール捕手・一塁 | 42,900円 |
※型番と価格はオオウエスポーツ(Yahoo!ショッピング店)の2026年10月時点の表示です。多くが「在庫なし・入荷待ち」でした。
型の深さについて、販売店(ベースマン)の解説では、内野用は小型ながらポケットが深めで、いちばん深いところはウェブの下から人さし指の下あたりにあるとされています。アメリカの公式サイトでは、ポケットの深さを「Medium」「Medium/Deep」「Deep」の3つで絞り込めます。公式のElite Seriesの型は、商品名から投手用が「ACX」、内野用が「PRX」、外野用が「XTR」、捕手用が「CXR」と読み取れます。
サイズの見方(インチ表記)
確認した日本の販売元と販売店の商品名は、どれもインチ表記でした。日本のメーカーのような号数(サイズ番号)の表記は見つかりませんでした。1インチは2.54cmです。
| インチ | cm(目安) | 販売店で見られる用途 |
|---|---|---|
| 11.25 | 約28.6 | 内野 |
| 11.5 | 約29.2 | 内野 |
| 11.75 | 約29.8 | 内野・投手 |
| 12 | 約30.5 | 投手 |
| 12.5〜13 | 約31.8〜33.0 | 外野 |
販売店の解説では、内野用の11.25インチは、オールラウンド用より小さめとされています。オーダーでは、サイズを選ぶほかに好みを伝える欄がある店もあります。野球用品店GTKのオーダーでは、「手の大きさ」「型付け後のオイル」「土手ひも」「小指2本入れ(小指の穴に薬指と小指を入れるはめ方)」を記入します。
革:USステアと日本製キップ
革の販売店の解説では、キップは生後6か月〜2年未満の牛の革、ステアは若いうちに去勢した2歳を超えるオス牛の革です。アメリカの公式サイトでは、Signature Series(249ドル)と、その上のElite Series(299ドル)が日本のキップ革です。公式のヘルプでは、Signatureはプロ・大学・高校の選手に勧められています。Select Series(以前のClassic Series)はUSステアで、草野球の大人や成長中の中高生向けとされています。
日本の販売元の既製品は、USステアの表記でした。販売店(ベースマン)の解説では、USステアはキップより硬めですが、開け閉めはスムーズとされています。GTKも「必要十分なけっこう良い革」と紹介しています。日本の販売店で、日本のキップ革の44を見つけることはできませんでした。
型付けと手入れ:湯もみは公式が勧めていない
アメリカの公式サイトは、スチームや熱をあてることをはっきり禁止しています。革や作りを傷め、色がだめになるおそれがあるためです。慣らし方は、キャッチボールで使うことと、硬いときは木づち(グラブ用のハンマー)でたたくことを勧めています。たたく場所は、ウェブ(親指と人さし指の間の網)の下の手のひら、手首側の折れ目、ウェブと背面です。
- 汚れは水を使わずにふく。公式によると、きれいな布で土や芝をふき取るのがいちばんです。
- しまう場所に気をつける。涼しく乾いた室内で、日光を避けます。バッグの中でつぶれると形がくずれるので、入れっぱなしは避けるよう書かれています。
- オイルは専用品。シーズンの終わりや革が乾いて見えるときに、純正の「44 Glove Rub」を使うよう勧めています。ミンクオイルなどほかの手入れ用品は、色や革を傷めることがあるとしています。
- 紐をこまめに見る。紐や本体が傷んでいたら、使うのをやめるよう書かれています。
⚠ 日本の販売店は湯もみ型付けをしていることがある。日本では、GTKの自社サイトではオーダー品の湯もみ型付け(お湯で革をやわらかくして形を作る方法)が無料で(楽天の店では割引料金のこともあります)、オオウエスポーツには「型付け無料」「湯もみ型付け」と書かれた44の商品があります。ベースマンの解説でも、軟式で使うなら湯もみなどをしないと最初は少し硬いとされています。アメリカ公式の保証では、スチームなどの熱による傷みは対象外です。湯もみをするかは、こうした違いを知ったうえで決めてください。純正の「44 Glove Rub」が日本で買えるかは、確認できませんでした。
保証と修理
アメリカの公式サイトのグラブの保証(カスタムグラブの保証規定として掲載)は、受け取りから1年(PRXの型は2年)です。ただし、公式サイト(44pro.com)で直接買ったものだけが対象です。アメリカの外の人は、返送の送料や関税を自分で払います。紐の保証では切れた紐だけを替え、色はぴったり同じにならないことがあると書かれています。
日本の販売元のサイトでは、不良品は使ったかどうかにかかわらず、届いて7日以内に連絡すれば代金を全額返金(返送料は店の負担)とされています。お客さんの都合の返品は、未開封・未使用で7日以内です。日本で44のグラブを修理する公式の窓口は、確認できませんでした。
⚾ 高校野球で使うときの注意
日本高野連の「2026年度 高校野球用具の使用制限」では、グラブ本体の色はブラウン系、オレンジ系、ブラックで、マーク(商標)は縦4cm×横7cm以内で1か所、捕球面と背面に名前などの文字は入れられないと決まっています。44の特徴の蛍光色やピンクの本体、捕球面・背面の文字の刺しゅう、規定より大きいロゴは、高校の公式戦では使えません。縫い糸は「特にカラー制限を定めない」とされているので、虹色のステッチは規定の文面上は禁止されていないと読めますが、買う前にお店で確認するのが安心です。販売店では「高校野球対応」と書かれた44の硬式グラブも売られています。
44を使うプロ野球選手
当サイトで44のグローブを使っている選手はグローブの一覧にまとめています。メーカーや日本の販売元が発表した日本のプロ野球選手の契約は見つかりませんでした。販売店の記事では、メジャーリーグの選手の使用例が紹介されています。
当サイトのデータでグローブが44の選手
※当サイトのデータでグローブが44の選手は11人です(2026年10月時点)。所属は当サイトの記事の表記です。使用や契約を示す報道・公式の発表は見つからず、当サイトのデータのみです。
よくある質問
Q. 硬式と軟式、どちらで使える?
日本の販売店では「硬式仕様で軟式でも使える」兼用として売られているものが多くあります。オオウエスポーツの型番表記では、「44-T」が硬式・高校野球対応、「44-CR」が軟式(または兼用)です。買う前にお店で確認してください。
Q. 少年用はある?
アメリカの公式サイトにはユース用のモデルがありますが、日本の販売元や販売店で少年用のモデルは見つかりませんでした。
Q. ソフトボールでも使える?
アメリカの公式サイトにはソフトボール用のグラブもあります。日本の販売店では、ソフトボールの捕手・一塁兼用のミット(オオウエスポーツ、42,900円・税込、2026年10月時点)や、「硬式・軟式・ソフトボール兼用」と書かれたオーダー品や限定品が売られています。買う前に、どの競技向けかをお店で確認してください。
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ミズノ、ゼット、SSK、ローリングス、久保田スラッガー、ウイルソン、ハタケヤマの特徴と選び方もあわせてどうぞ。グラブに強いメーカーのザナックス、和牛JB、アイピーセレクト、ドナイヤ、アトムズ、ハイゴールド、ワールドペガサスも紹介しています。スパイク・ウェアが中心のブランドではニューバランス、ナイキ、アンダーアーマー、アディダス、デサント、ビモロも紹介しています。全メーカーの一覧は野球用品メーカー一覧から見られます。
44の注目モデルをもう一度チェック
参考:44 Pro公式サイト(会社紹介・ヘルプセンター)、44グローブジャパン(日本の販売元のサイト)、野球用品専門店の解説・商品ページ(ベースマン、GTK、オオウエスポーツ)、海外の専門レビューサイト、個人ブログ、日本高等学校野球連盟「2026年度高校野球用具の使用制限」、楽天市場の商品ページ。価格・契約状況は2026年10月時点の情報で、変わることがあります。ロゴ画像は44 Pro公式サイトのものです。