野球用品メーカー図鑑
デサント DESCENTE
大阪生まれのスポーツウェアメーカーです。野球では、X字ベルトの「コウノエベルトスパイク」で知られ、千賀滉大選手とスパイク契約を結びました。ただし2026年10月時点で、公式通販に野球用品はなく、今は販売店の在庫が中心です。
※本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。商品リンクから購入されると当サイトに紹介料が入ることがあります。当サイトは株式会社デサント・デサントジャパン株式会社とは関係のない独立したサイトです。
※「スパイクを使う選手8人」は、当サイト掲載の選手(OB含む)の道具データを2026年10月に集計した結果です(当サイト調べ)。
目次
デサントってどんなメーカー?
大阪生まれのスポーツウェアメーカー
デサント(DESCENTE)は、スポーツウェアを中心に手がける日本のメーカーです。会社案内によると、1935年に前身の「石本商店」として始まりました。今は大阪(浪速区)と東京にオフィスがあります。日本での販売は、子会社のデサントジャパン株式会社が担当しています。
野球とは長い付き合いがあります。会社案内の沿革には、昔の野球ユニフォームの開発が載っています。公式の野球ページは、プロ野球選手の意見を取り入れ、野球の動きを分析した服づくりをうたっています。
スパイクでは、トレーナーの鴻江寿治(こうのえ ひさお)氏と組んだ「コウノエベルトスパイク」が代表作です。甲にX字のベルトを付けた、ほかに無い形のスパイクです。
| 創業 | 1935年(前身の石本商店) |
|---|---|
| オフィス | 大阪市浪速区・東京都豊島区 |
| 日本の販売元 | デサントジャパン株式会社 |
| 野球の主な品目 | スパイク(コウノエベルトスパイク)、野球ウェア |
| 公式通販の野球商品 | 0件(2026年10月12日時点) |
| 関係するブランド | ムーブスポーツ(MoveSport)、コウノエ(KOUNOE) |
今の販売状況(2026年)
⚠ 公式通販では今、デサントの野球用品を買えません。2026年10月12日に公式通販「デサントストア」を見たところ、「DESCENTE 野球」と「野球スパイク・シューズ」はどちらも商品が0件でした。
公式の野球チームオーダーのページには、DESCENTEブランドの商品は2025年12月末で展開を終えたと書かれています。2026年からチーム用のアウターは、同じ会社の「ムーブスポーツ(MoveSport)」で出すそうです。
2025年4月、元プロ野球選手の小林至氏がYouTubeで「デサントは野球事業から撤退する」と話し、うわさが広まりました。産経新聞(2025年4月)によると、デサントは取材に撤退を否定しています。小林氏はのちに発言をおわびしました(Number、2025年6月)。同じNumberの記事によると、デサントはプロや社会人向けの受注品を主軸にする方針を示しており、記事は一般の人にとっては縮小になると書いています。
※今買えるのは、野球用品店などに残っている在庫が中心です。サイズが欠けていることが多いので、早めに確認してください。
👟 デサントの野球スパイク(コウノエベルトスパイク)
- X字のベルト。甲をベルトで締めて、足とスパイクを一体にします。公式によると、足の指が開いて地面をつかみやすくなります。
- 選手と共同開発。2017年の初代は、鴻江寿治氏と吉見一起選手・荻野貴司選手と開発したと公式が発表しています。
- 暑さ対策の白スパイク。白モデルはインソールの底に断熱材「GAINA」を塗り、地面からの熱を約60%減らしたと公式は説明しています。
- 金具と樹脂の2種類。金具のほかに、樹脂スタッド(ポイント)の「2-BS」もありました。
シリーズと価格の移り変わり
| モデル | 発表 | 当時の価格 |
|---|---|---|
| コウノエベルトスパイク | 2017年 | 24,840円 |
| コウノエベルトスパイク2 | 2019年 | 15,000円+税 |
| 2-BS(樹脂スタッド) | 2021年 | 12,100円(2022年) |
| 2G(白・黒) | 2021年ごろ | 18,700円(2022年) |
| 2Gプラス(白) | 2023年ごろ | 確認できず |
※公式の発表とデサントストアの特集(2017〜2022年)の価格を税込で書きました。2017年は23,000円+税(当時の税8%で計算)、2019年の2は発表時15,000円+税で、2022年の特集では16,500円です。2-BSと2Gは2022年の特集の価格です。2Gプラスの年は販売店の「2023モデル」の表記で、公式の資料では確認できませんでした。
今は公式通販にどのモデルもありません。楽天市場の販売店では(2026年10月11日時点)、コウノエベルトスパイク2(黒、DB1NJA00BK)が8,400円〜13,200円ほど、2Gが7,300円前後からありました。どれも残りのサイズが少ない状態です。ある販売店では、2の黒が29.0cmしか残っていませんでした。
コウノエベルトのしくみ
公式によると、ベルトは伸び縮みする素材です。2では靴ひもとベロの間の甲にX字に付いています(2017年の初代は甲とかかとの両方)。ベルトを締めると、甲が両わきから締まります。すると指の間が開き、指全体で地面をつかみやすくなる、という考えです。
コウノエベルトは、スパイクとは別に体に巻く商品もあります。2017年の公式発表では、足首・ひざ・骨盤・ひじ用の4種類があり、累計25万本を超えて売れたと書かれています。2025年の公式発表によると、鴻江理論は骨盤の開き方の左右の差から、人を「うで体」と「あし体」の2タイプに分けます。
ねらいは、着地やけり出しで足とスパイクがずれないことです。公式は、打つときの踏ん張りや、守備・走塁の一歩目の速さにつながると説明しています。もとになっているのは、体のバランスを整える「鴻江理論」です。
注目のモデルをピックアップ
金具・黒
コウノエベルトスパイク2
2019年発売の定番。黒1色で、公式は日本高野連の承認を受けたと発表しています。
金具
コウノエベルトスパイク2G
白と黒があり、どちらも断熱材GAINA入り(公式の2021年の記事)。
樹脂
コウノエベルトスパイク 2-BS
樹脂スタッドのタイプ。外周のスタッドのためP革は付けられません(公式)。
※2Gプラスと「2」の白は、2026年10月12日の時点で楽天市場に出品が見つかりませんでした。販売店の在庫を探すか、店頭で確かめてください。
金具・ポイント(樹脂)の違いと選び方
野球スパイクの底には、主に金具とポイント(樹脂のスタッド)があります。デサントの公式メディアによると、スパイクは金属や樹脂で地面をつかむため、ダッシュや方向転換に強い一方、足への負担が大きいそうです。
コウノエベルトスパイクの金具は「刃」の形と向きを工夫しています。2022年の公式特集では、くの字刃・直線刃・逆ハの字の3種類を使い分けています。くの字刃は打つときの回転で踏ん張るため、逆ハの字は着地で地面に刺さりやすくするため、という説明です。
樹脂スタッドの2-BSは、外周にスタッドを並べ、真ん中に三角のスタッドを置いた底です。前足部に曲がりやすくする溝があります。公式によると、つま先には減りにくい素材を使っています。また外周にスタッドがあるため、P革(つま先を守る革)は付けられません。
| こんな人に | 候補 |
|---|---|
| 高校・社会人の硬式・試合用 | 2・2G・2Gプラス(金具) |
| 夏の暑さが気になる | 2G・2Gプラス(白、GAINA入り) |
| 練習が多い・軟式 | 2-BS(樹脂スタッド) |
※表は公式の説明をもとにした目安です。所属する連盟で金具が使えるかは、チームに確認してください。
サイズと幅(ワイズ)の選び方
公式の発表では、2のサイズは25.0〜29.5cm(0.5cm刻み)、初代は25.5〜29.5cmでした。24cm以下は見つかりませんでした。幅(ワイズ)や重さは、公式の資料に書かれていません。
デサントの公式メディアは、シューズを選ぶときに縦の長さだけでなく横幅も試し履きで確かめるようすすめています。今は店頭で試せる場所が少ないので、通販で買うときは、返品・交換ができるかを先に確認すると安心です。
高校野球のルール(2026年度)
日本高野連の「2026年度 高校野球用具の使用制限」では、スパイクの甲の部分は黒か白の一色です。黒はエナメルなど光る素材が使えません。白は、はき口とベロの裏に黒か銀を使えます。
メーカーのマークは、ベロに1か所(縦3cm×横5cm以内)と、靴底に1か所(10平方cm以内)です。ラインは両サイドに1か所ずつで、本体と同じ色にします。チームの中で白と黒がまざってもかまいません。
デサントの公式は、2019年の2を「日本高野連の承認を受けている」と発表し、2022年の特集では2と2Gを「高校野球対応モデル」としていました。白スパイクについて、公式の記事は2021年春の甲子園で32校中25校が白スパイクだったと紹介しています。
※軟式の全日本軟式野球連盟は、よくある質問でスパイクの色やメーカーに制限は無いとしています。ほかの連盟は、それぞれのルールを確認してください。
手入れ・P革
デサントの公式で、野球スパイク専用の手入れ方法は見つかりませんでした。ピッチャーなどでつま先をよく引きずる人は、販売店でP革を付けることが多いです。ただし、樹脂スタッドの2-BSは、公式によるとP革を付けられません。
金具の交換や修理を受け付けているかも、公式の情報は確認できませんでした。今は新しく作られていないので、修理より買い替えを考える場面が多くなりそうです。
トレーニングシューズ
デサントの公式メディアは、トレーニングシューズをアップや練習用と説明しています。底が平らなものは舗装した道、細かい凹凸があるものはノックやバッティング練習向きです。子どもには、着脱がかんたんなベルクロ(面ファスナー)が向いているそうです。
ただし、デサントの野球用トレーニングシューズは、今の公式通販にはありません。高校野球では、トレーニングシューズも甲は白か黒の一色と決まっています。
買う前に知っておきたいこと
- 新品が手に入りにくい。公式通販に野球スパイクは無く、販売店の在庫もサイズ欠けが多いです。
- 新しいモデルが出ていない。2023年ごろの2Gプラスより新しい野球スパイクは確認できませんでした。
- 幅・重さの情報が少ない。公式の資料に足幅や重さが書かれていません。
- ベルトの好みが分かれる。ベルトの締め付けが合うかは人それぞれです。試し履きできるなら試してください。
👕 デサントの野球ウェア(アンダーシャツ・チームウェア)
デサントはもともとウェアの会社で、野球でもアンダーシャツ、グランドコート、フリースなどを出してきました。公式通販には今ありませんが、野球用品店の在庫は、スパイクよりずっと多く残っています(2026年10月11日、楽天市場)。
- 腕を上げやすい練習シャツ。公式によると、リラックスフィットシャツはわきに切り込みを入れた「Dスリットカット」で、つっぱりを抑えます。
- 縫い目の位置を工夫。肩甲骨に縫い目が当たらないように配置しています(公式)。
- チーム向けの防寒着。中綿入りのグランドコートやフリースは、刺しゅう(ネーム入れ)に対応する販売店があります。
| アイテム | 品番の例 | 販売店の価格 |
|---|---|---|
| 丸首アンダーシャツ | STD771B | 2,300円〜 |
| 丸首アンダー(2025年春夏) | DB5SUD20M | 2,772円〜 |
| 中綿入りジャケット・コート | DR-215 | 8,992円〜 |
| フリースジャケット | DBX-2360C | 7,040円〜 |
※楽天市場の販売店の税込価格(2026年10月11日時点)。公式の2024年の特集では、リラックスフィットシャツ長袖(STD772)が5,940円、丸首アンダー(STD771B)が3,080円でした。
注目のウェア
アンダー
リラックスフィット 丸首アンダーシャツ
公式のリラックスフィット特集に並ぶ丸首の長袖(STD771B)。
リラックスフィット・フリースも見る
デサントのアンダーシャツには、首の形が丸首とハイネックがあります。販売店では、丸首のDB5SUD20Mとハイネックの DB5SUD21Mが並んで売られていました。どちらを選ぶかは、チームの決まりと好みで決めてください。
選ぶときの注意
チームでそろえる服は、あとから同じ品番を買い足せないことがあります。公式のチームオーダーはDESCENTEブランドの展開を終え、チームのアウターは2026年からムーブスポーツになりました。新しくチームでそろえるなら、ムーブスポーツや他社も比べてください。
高校野球では、アンダーシャツなどの色にも決まりがあります。チームや大会のルールを先に確認しましょう。
👦 少年用(ジュニア)
デサントの少年用の野球スパイクは、公式通販にも楽天市場の検索にも見つかりませんでした(2026年10月11日時点)。コウノエベルトスパイクは、公式の発表では25.0cmからです。
少年用のウェアは販売店に残っています。たとえばジュニアのプルオーバーコート(JSTD-425B)が5,445円から、ジュニアのウインドシャツ(PJ-252JB)が2,541円からでした(楽天市場、2026年10月11日)。
ジュニアのフリースも見る
※子どものスパイクは足の成長が早いので、ほかのメーカーの少年用も比べてください。デサントの公式メディアは、子どもには着脱がかんたんなベルクロタイプが向いていると書いています。
デサントを使うプロ野球選手
公式の発表では、千賀滉大選手(当時ソフトバンク)と2019年から野球スパイクの契約を結びました。2024年には、契約を野球ウェアとトレーニングウェアにも広げています。同じ2019年には、石川柊太選手ともスパイク・ウエア・グローブの契約を結びました。
2026年10月の公式アスリート一覧(野球)には、王貞治さん、伊藤光選手、大野雄大選手、今井達也選手、石川柊太選手、種市篤暉選手が載っています。どの道具の契約かは書かれていません。千賀選手の名前は、この一覧にはありませんでした。
千賀選手は2025年1月、デサントジャパンの別ブランド「コウノエ」とも、ベルトなどのアドバイザリー契約を結びました(公式)。このときの発表には、それまで「DESCENTE」「MOVESPORT」で野球ウェア・スパイクの契約を結んでいたと書かれています。2025年9月の「TEAM KOUNOE」には、千賀選手・今井選手・種市選手らが入っています。また、荻野貴司選手は2017年の初代コウノエベルトスパイクの共同開発者です(公式)。
当サイトのデータでスパイクがデサントの選手
※当サイトのデータでスパイクがデサントの選手は8人です(一覧は /spike-maker/descente/ )。所属は当サイトの記事の表記です。上の5人は公式の発表や公式の一覧で名前を確認できました。田嶋大樹選手・村西良太選手・増田達至選手は、使用や契約を示す報道・公式の発表が見つからず、当サイトのデータのみです。当サイトにはグラブ(1人)・バット(2人)の記録もありますが、デサントの野球用グラブ・バットは今回の調査で販売を確認できませんでした。
よくある質問
Q. デサントは野球をやめたの?
A. デサントは2025年4月、産経新聞の取材に「撤退という事実はない」と否定しています。ただ、公式通販に野球用品は無く、チームオーダーのDESCENTEブランドも2025年12月末で終わりました。報道では、プロや社会人向けの受注品を中心にする方針です。
Q. コウノエベルトスパイクは高校野球で使える?
A. 公式は、2019年の2を日本高野連の承認済み、2022年の2と2Gを高校野球対応モデルとしていました。白か黒の一色であることなど、2026年度のルールに合うか、買う前に色とマークを確認してください。
Q. コウノエとデサントはどういう関係?
A. コウノエ(KOUNOE)は、デサントジャパンが出している別ブランドです。体のバランスを整えるベルトなどを扱っています。スパイクのX字ベルトも、同じ鴻江寿治氏の考えがもとです。
Q. 子ども用のデサントのスパイクはある?
A. 今回の調査では見つかりませんでした。少年用は、ウェア(グランドコートやウインドシャツ)の在庫が販売店に残っています。
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参考:株式会社デサント「コミュニケーションブック2026」・プレスリリース(2017年3月、2019年3月×2、2024年3月、2025年9月)、デサントストア(デサントジャパン公式通販)野球ページ・アスリート一覧・特集(2021年2月、2022年7月、2024年5月)、デサント公式メディア(白スパイクの検証 2021年、トレーニングシューズの選び方 2022年)、デサント 野球チームオーダーシミュレーション(お知らせ)、コウノエ(KOUNOE)千賀滉大選手との契約(PR TIMES、2025年1月)、Number Web(2025年6月)・産経新聞(2025年4月21日の取材、見出しと要旨)、日本高等学校野球連盟「2026年度 高校野球用具の使用制限」、全日本軟式野球連盟「よくある質問」、楽天市場・価格.com・野球用品専門店の商品ページ。価格・契約状況は2026年10月時点の情報で、変わることがあります。