
野球用品メーカー図鑑
ヤナセ YANASE
千葉県佐倉市の、木製バットを専門につくる会社です。メイプルを中心に、材の仕入れから塗装まで主力工場(中国・大連)で一貫してつくっています。阪神の近本光司選手が公式の契約選手です。硬式木製は楽天の公式店で19,360円からです。当サイトのデータでバットがヤナセの選手は5人です。
※本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。商品リンクから購入されると当サイトに紹介料が入ることがあります。当サイトは株式会社ヤナセインターナショナルとは関係のない独立したサイトです。
※「バットのメーカーがヤナセの選手5人」は、当サイト掲載の選手(OB含む)の道具データを2026年10月に集計した結果です(当サイト調べ)。
目次
ヤナセってどんなメーカー?
木製バットだけをつくる専門メーカー
ヤナセは、株式会社ヤナセインターナショナルのバットのブランドです。英語では「YANASE BAT COMPANY」と名乗っています。公式によると、設立は2005年4月1日で、本社は千葉県佐倉市にあります。車の販売で知られる「株式会社ヤナセ」とは別の会社です。
公式によると、事業は自社ブランドの木製バット、2つ目のブランド「AWESOME BAT(オーサムバット)」、ほかの会社から頼まれてつくるバット(OEM)の製造と販売です。報道(デイリースポーツ、2022年)や販売店の解説では「国内唯一のバット専門メーカー」と紹介されています。アメリカやメキシコでも「Yanase USA」として売っています。
工場について、公式は主力工場は中国の大連市で、協力工場は中国の上海市と国内にあると書いています。材の仕入れから乾燥、削り、塗装まで主力工場で一貫して行う、とのことです。全日本野球協会のBFJ公認バットの一覧(2026年8月更新)にも「ヤナセ」の名前があります。
| 会社名 | 株式会社ヤナセインターナショナル |
|---|---|
| 本社 | 千葉県佐倉市 |
| 設立 | 2005年4月1日 |
| 主力工場 | 中国・大連市(協力工場は上海市と国内) |
| 主な材 | 北米メイプル、ホワイトアッシュ、イエローバーチ、ヨーロピアンビーチ |
| 主な品目 | 硬式木製バット、複合・トレーニングバット、ノックバット、軟式木製バット |
| 公式の販売 | 公式サイト、ヤナセバット楽天市場店(2023年開店) |
バットができるまで
2022年の報道(デイリースポーツ)では、同社の工程が紹介されています。木を切り、選び、板にし、また選び、乾かします。そのあと荒く削って重さを量り、もう一度選んでから仕上げ削り・みがき・塗装へ進みます。
いちばん時間がかかるのは乾燥で、1〜2か月かかるそうです。急に乾かすと曲がったり割れたりするためです。また、木の幹の外側(若くて反発が強い部分)をバットに使うこと、完成の重さに合わせて職人が材を選ぶことも紹介されています。
🏏 ヤナセの木製バットの特徴と選び方
- 試合用はメイプルが中心。公式の試合用(For GAME)は、メイプルの3シリーズとビーチの1シリーズです。
- BFJの公認ブランド。楽天の公式店は、YCMの多くの商品名に「BFJ 公式戦」と書いています。
- インクドットテスト。公式によると、木の繊維のかたむきを見る検査で、YHMなどに2025年6月から取り入れています。
- オーダーもできる。材・長さ・重さ・色・刻印を選んで、2本からつくれます。
シリーズの違いと価格
公式サイトでは、試合用の硬式木製バットを材ごとに4つのシリーズに分けています。シリーズ名の最初の文字で材が分かります(Mはメイプル、Bはビーチ)。
| シリーズ | 材 | 価格 |
|---|---|---|
| YCM | 厳選ハードメイプル | 19,360円 |
| YHM “HARD” | 硬いメイプル | 26,400円 |
| YUM | ハンドスプリット メイプル | 23,760円 |
| YCB | ヨーロピアンビーチ | 販売店限定 |
※価格はヤナセバット楽天市場店の表示価格(税込、2026年10月11日時点)。公式サイトは「本体価格」(YCM 22,000円、YHM・YUM 24,000円)と書いていて、税の表示はありません。YCBは販売店(スワロースポーツ)限定のモデルです。
YCMはいちばん型が多いシリーズで、楽天の公式店では13型が同じ価格です。長さは84.5cm・900g平均が基本で、84.0cm・850g平均の軽いモデル(LIGHT WEIGHT)もあります。YHMは2025年の新シリーズで、公式は「超“ハード”な打感」と説明しています。YUMは、ハンドスプリット(割って取る)のメイプルを使うシリーズで、近本光司選手の仕様モデル「YUM-555」が入っています。
注目のモデルをピックアップ
硬式・木製
YUM-555(近本光司選手仕様)
公式によると、手元から真ん中が細く、先が太い形。しなりを意識したモデルです。
硬式・木製
YCMシリーズ
型の数が多い定番シリーズ。楽天公式店では19,360円です。
硬式・木製
YHM “HARD”
硬さに合う気候で育ったメイプルを選んだ、2025年の新シリーズです。
YUM-046・ビーチも見る
長さ・重さ・バランス・グリップの見方
公式の既製品は、長さ84.5cm・重さ900g平均のものが多く、軽いモデルは84.0cm・850g平均です。「平均」とあるのは、木は1本ずつ重さが違うためです。国内メーカー(アシックス)の取扱い説明でも、天然の素材なので重さが表示と違うことがあるとされています。
バランスは、重さの中心がどこにあるかを表す言葉です。ヤナセの公式は、モデルごとに「トップ」「セミトップ」「ミドル」を書いています。
| バランス | 特徴 | ヤナセの例 |
|---|---|---|
| トップ | 先が重く、遠くへ飛ばしやすい | YCM-002、YUM-555 |
| セミトップ | トップとミドルの間 | YCM-121、YHM-005 |
| ミドル | 全体に均等で振りやすい | YCM-116、YHM-006 |
※バランスの区分と例は公式サイト・楽天公式店の表記(2026年10月時点)。特徴は一般的な説明です。
グリップ(握り)は、公式では「スタンダード」と「フレア」に分かれます。フレアは、握りの端に向かって広がる形です。販売店(ベースマン)の解説では、フレアは握りやすく、操作しやすくなるとされています。初めての木製バットなら、今使っている金属バットに近い長さで、少し軽めから試すと安心です。お店で実際に持って比べましょう。
材の違い(メイプル・ビーチ・バーチ・アッシュ)
公式によると、ヤナセは北米のメイプルとホワイトアッシュ、イエローバーチ、ヨーロピアンビーチを使っています。今の硬式の試合用の既製品はメイプルとビーチです。アッシュはオーダーで選べ、バーチは軟式のYUB-212やオーダーで使われています。販売店(ベースマン)の解説をもとに、材の違いをまとめます。
| 材 | 特徴(販売店の解説) |
|---|---|
| メイプル | とても硬く長持ち。芯を外すとしびれやすい |
| バーチ | メイプルに近い打感で、少ししなる |
| アッシュ | しなりがある。使うと表面がはがれることも |
| ビーチ | 長持ちで、アッシュよりしなる |
報道(デイリースポーツ)で同社の担当者は、メイプルは五大湖のまわりの寒い土地で育つので質が良い、と話しています。販売店の解説では、ヤナセのメイプルはロゴを「柾目(まさめ)」の面に入れ、「板目(いため)」の面で打つ前提とされています。柾目はまっすぐな木目、板目は山形の木目のことです。
BFJマークと色のルール
全日本野球協会は2025年4月の通知で、BFJマークがある木製バットは社会人・大学・高校野球などの公式戦で使えるとしています。日本高野連の「2026年度 高校野球用具の使用制限」でも、木製バットは木の色のままのほか、決められた基準の着色バットが使えます。
色の決まりについて、ヤナセの公式の解説(2025年更新)は次のように説明しています。
| 項目 | ヤナセの解説 |
|---|---|
| 白い塗装 | 使えない |
| 木目 | ブラック以外は木目が見えること |
| 2色の塗り分け | 境目はグリップの端から45.7cm以内 |
| メイプルの黒 | 打球部だけ黒にできる |
| BFJで禁止 | 樹脂加工、漂白、厚塗り、圧縮加工 |
※ヤナセ公式「木製バットルール」(2025年更新)の要約。全日本野球協会の原文は確認できていないため、大会ごとの決まりは買う前に連盟やチームに確認してください。
ヤナセのオーダーでも、打球部の色はナチュラル・ブラック・ダークブラウン・淡赤褐色・濃赤褐色・淡黄色から選びます。メイプル・バーチ・ビーチでは、グリップ部を黒にはできません。ルールに合う色だけが並んでいる、と考えると分かりやすいです。
手入れと保管
ヤナセ自身の手入れの説明は、公式サイトや楽天の公式店では見つかりませんでした。国内メーカー(アシックス)の木製バットの取扱い説明では、次のような注意が書かれています。
- ボールに合ったバットを使う。軟式用で硬式球を打つと、へこみや折れの原因になります。
- バッティングセンターでは使わない。石や地面をたたく練習もしません。
- マーク面を上か下に向けて打つ。芯を外すと折れることがあります。
- ぬれたらふく。湿気の多い場所に置かない。使う前に割れやはがれがないか見ます。
ヤナセのインクドットテストの解説でも、木は天然の素材なので折れることはある、と書かれています。折れたときの保証は、公式サイトに書かれていませんでした。
買う前に知っておきたいこと
- 主力工場は中国。公式の会社概要に、主力工場は中国の大連市とあります。日本でつくっているわけではありません。
- 価格の表示がそろっていない。公式サイトの「本体価格」と楽天公式店の価格が違うモデルがあります。
- 口コミが少ない。公式サイトのレビューは0件でした。ファンのコラム(文春オンライン、2022年)は、弾きが良く耐久性にも優れていると書いています。
- 重さは平均値。1本ずつ重さが少し違います。
✏ 自分だけの一本をつくる(スペシャルオーダー)
ヤナセは、公式サイトの専用フォームからオーダー(別注)バットを受け付けています。注文フォームには地域ごとの担当者の欄があります。公式のフォームによると、条件は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 1本20,000円(税別)+送料 |
| 本数 | 2本から(同じ材・同じ仕様) |
| 納期 | 生産開始から約7週間 |
| 材 | メイプル3種、アッシュ、バーチ、ビーチ |
| 長さ | 82.0〜88.0cm(0.5cm刻み) |
| 重さ | 850〜930g(10g刻み) |
| 刻印 | 名前・番号・チームロゴなど |
※公式サイト「SPECIAL ORDER FORM」より(2026年10月11日時点)。支払いは銀行振込のみです。
先端のくり抜き(バットの先をへこませて先の重さを減らす加工)も、あり・なしと深さを選べます。ほかの会社のバットを見本にすることもでき、その場合は見本の現物を本社に送ります。色はカラーシミュレーターで先に確かめられます。
⚠ 重さには誤差があります。公式のフォームには、重さは平均値なので±15g程度の誤差があると書かれています。また、1本だけの注文はできません。個人での注文や返品の扱いは書かれていないので、担当者に確認しましょう。
🎋 竹・複合・トレーニングバット
練習用は、公式サイトの「For TRAINING」にまとまっています。竹だけでできた一本ものの竹バットは、公式のラインアップには見当たりませんでした。竹は、複合バットやトレーニングバットの材として使われています。
| 種類 | 材 | 価格 |
|---|---|---|
| YMB 複合バット | 芯が合竹、表がメイプル | 7,920円 |
| YBS スイングスピーダー | 合竹(600g平均) | 7,920円 |
| YMT 一本木トレーニング | メイプル(900〜1,300g) | 10,000円〜 |
| YPK ノックバット | メイプル+ポプラ複合 | 10,450円 |
※ヤナセバット楽天市場店の表示価格(税込、2026年10月11日時点)。合竹は、竹を貼り合わせた材のことです。
YMB-001は、打球部の4面がメイプルで、芯が合竹の複合バットです。公式は、実際に打てて、社会人や大学のオープン戦などで使える耐久性と説明しています。ただし分類は練習用で、BFJマークの記載はありません。近本光司選手モデルの複合バット(YMB-555、84cm・870g平均)は、試合用のYUM-555と同じ形と書かれています。
YBS-001は600g平均の軽いバットで、公式は思い切り振るスピードを上げるためと説明しています。YMT-130は1,300g平均で、手元側に重さを置いた体全体で振る練習用です。ノックバットYPK-901は、軽いポプラの芯とメイプルの打球部を組み合わせた580g平均のモデルです。
近本モデル・ノックも見る
⚾ 軟式・少年用の木製バット
軟式では、楽天の公式店が軟式木製魚雷バット YUB-212(18,000円)を売っています。イエローバーチ材で84.0cm・780g平均、先はくり抜きです。魚雷(トルピード)型は、芯のあたりを太くした形です。全日本軟式野球連盟(JSBB)のマークの有無は、商品ページに書かれていませんでした。
少年用は販売店の限定品
公式サイトと楽天の公式店には、少年用のバットは見当たりませんでした。販売店(大野スポーツ)では、数量限定の少年軟式用の木製バット(76・78・80cm、ハードメイプル、9,900円)を売っています。近本選手モデルなどがあります。重さは書かれていないので、お店で確かめてください。
ヤナセを使うプロ野球選手
公式サイトの2026年のアドバイザリー契約選手は、近本光司選手(阪神)の1人です。公式は、アマチュアのころからヤナセを使っていると紹介しています。2022年の報道では、近本選手のバットはメイプル・85cm・890g・トップバランスでした。2024年には、近本選手がヤナセの協力で能登半島地震の被災地の学校へ木製バットを贈ったと報じられています。
2022年の報道では、オリックスの福田周平選手もアドバイザリー契約選手として紹介されていました(2026年の公式の契約選手には入っていません)。当サイトの選手データ(2023年の記事)で、バットのメーカーがヤナセになっている選手は次の5人です。今も使っているかどうかは、選手ごとに違います。
当サイトのデータでバットがヤナセの選手
※所属は当サイトの記事の表記です。近本選手は2026年の公式の契約選手です。福田選手は2022年の報道で契約選手と紹介されていました。谷川原健太選手は、2024年から別のメーカー(白惣)とアドバイザリー契約したと報じられたため(東京スポーツ、2024年12月)、当サイトのデータを白惣に直しました。平良選手・奥村選手・福永選手は当サイトのデータのみで、ヤナセの使用を示す報道は見つかりませんでした。また、2022年のコラム(文春オンライン)では、今宮健太選手(ソフトバンク)が2022年のオープン戦からYANASEのバットを使っていると紹介されています。今の使用は確認できませんでした。
よくある質問
Q. ヤナセの木製バットは高校野球で使える?
全日本野球協会は、BFJマークがある木製バットは高校野球などの公式戦で使えるとしています。ヤナセはBFJの公認バットの一覧に入っていて、楽天の公式店は、YCMの多くの商品名に「BFJ 公式戦」と書いています。ただし色やマークの大きさの決まりもあるので、モデルごとにお店やチームで確かめてください。
Q. 竹や複合のバットは試合で使える?
公式は、YMBなどの複合バットを練習用(For TRAINING)に分けていて、BFJマークの記載はありません。試合で使う予定なら、試合用(For GAME)の木製バットを選びましょう。
Q. 実物を見て買える?
公式のよくある質問によると、予約をすれば会社をたずねて買えます。楽天の公式店のほか、野球用品の専門店でも売られています。
Q. 重さは表示どおり?
既製品は「900g平均」のように平均で書かれています。オーダーでも、公式は±15g程度の誤差があるとしています。重さにこだわる人は、お店で量ってもらうと安心です。
ヤナセの注目モデルをもう一度チェック
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ミズノ、ゼット、SSK、ローリングス、久保田スラッガー、ウイルソン、ハタケヤマの特徴と選び方もあわせてどうぞ。バット・打撃用品・防具の専門ブランドではマルーチ、ヴィクタス、フランクリン、チャンドラー、ルイスビルスラッガー、ディマリニ、サムバット、エボシールド、ベルガードも紹介しています。スパイク・ウェアが中心のブランドではニューバランス、ナイキ、アンダーアーマー、アディダス、デサント、ビモロも紹介しています。全メーカーの一覧は野球用品メーカー一覧から見られます。
参考:ヤナセ(株式会社ヤナセインターナショナル)公式サイト・ヤナセバット楽天市場店、デイリースポーツ(2022年4月12日、2024年2月15日)、文春オンライン 文春野球コラム(2022年9月26日)、東京スポーツ(2024年12月16日)、全日本野球協会「BFJ公認バット商標名一覧」・2025年4月16日の通知、日本高等学校野球連盟「2026年度高校野球用具の使用制限」、アシックス「木製バットの取り扱い」、野球用品専門店の解説(ベースマン、スワロースポーツ)、楽天市場の商品ページ。価格・契約状況は2026年10月時点の情報で、変わることがあります。