野球用品メーカー図鑑
ルイスビルスラッガー Louisville Slugger
1884年に米国ケンタッキー州ルイビルで始まった、メジャーリーグの歴史とともに歩んできたバットのブランドです。今は米ウイルソンのブランドで、日本ではアメアスポーツジャパンが売っています。公式通販のPRIME硬式木製は25,300円(税込)です。
※本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。商品リンクから購入されると当サイトに紹介料が入ることがあります。当サイトはアメアスポーツジャパン株式会社・米Wilson Sporting Goods・Louisville Sluggerとは関係のない独立したサイトです。
※「バットのメーカーがルイスビルスラッガーの選手2人(OB含む)」は、当サイト掲載の選手(OB含む)の道具データを2026年10月に集計した結果です(当サイト調べ)。
目次
ルイスビルスラッガーってどんなメーカー?
1884年、ルイビルの木工所から始まったバット
ルイスビルスラッガーは、アメリカのケンタッキー州ルイビル生まれのバットのブランドです。博物館の公式の歴史では、1884年に17歳のバド・ヒラリッチが、地元の人気選手ピート・ブラウニングのためにバットをつくったのが始まりと伝えられています(同じページは、この話には異説もあるとしています)。ブラウニングは「The Louisville Slugger(ルイビルの強打者)」と呼ばれ、これがブランド名になりました。
同じ歴史のページでは、1894年に名前を商標に登録し、1905年にはホーナス・ワグナーがバットに名前を貸した最初の選手になったとしています。1916年に会社の名前はヒラリッチ&ブラッドスビー社になりました。
2015年3月、米ウイルソン(アメアスポーツの一部門)がブランドを買いました。報道によると金額は7,000万ドルです。2015年の発表では、ヒラリッチ&ブラッドスビー社がウイルソンの木製バットの製造を担い、ルイビルの工場でつくり続けるとされました。日本では、ウイルソン製品を扱うアメアスポーツジャパン株式会社が販売元です。日本語版ウィキペディアによると、地名の英語のつづり(Louisville)に「s」があるため、日本では「ルイスビルスラッガー」と書かれることが多いそうです。全日本野球協会のBFJ公認バットの一覧(2026年8月更新)にも、販売元として同社の名前があります。
| ブランド | ルイスビルスラッガー(Louisville Slugger) |
|---|---|
| 始まり | 1884年(米国ケンタッキー州ルイビル) |
| 持ち主 | 米ウイルソン(2015年にブランドを取得) |
| 木製バットの製造 | ヒラリッチ&ブラッドスビー社(ルイビル)が製造を担当(2015年の発表)。日本の公式通販品は中国製 |
| 日本の販売元 | アメアスポーツジャパン株式会社(東京都新宿区) |
| 日本の公式通販 | Wilson 日本公式オンラインストア |
| 主な品目 | 木製バット、金属・複合バット(硬式・軟式・少年用) |
※日本で公式通販に並ぶ木製バットは中国製です(公式の商品ページの表記、2026年10月時点)。
ベーブ・ルースと博物館
ルイビルの本社の場所には「Louisville Slugger Museum & Factory(博物館と工場)」があります。博物館の公式は、ルイスビルスラッガーを使った伝説の選手としてベーブ・ルースの名を挙げています。歴史記事によると、ルースのふだんのモデルはR43でした。入口に立つ高さ約37mの巨大なバットは、そのR43をもとにした複製と紹介されています。
この博物館と工場は、ブランドを売ったあとも、ヒラリッチ&ブラッドスビー社が持っています。見学ではバットづくりを見られ、ルースら殿堂入り選手が試合で使ったバットを手に持てる展示もあると紹介されています。
🏏 ルイスビルスラッガーの木製バットの特徴と選び方
- MLB選手の形がそろう。公式通販のPRIMEは、シュワーバー、アクーニャJr.など5人のMLB選手モデルです。
- 北米のメープル。公式は素材を「プロメープル(北米材)」と書いています。
- 先端はくり抜き。公式通販の5型は、どれも「先端くり抜きタイプ」です。
- 安いビーチもある。販売店では、ビーチ材の「PLAYERS CUT」も売られています。
シリーズと価格
確認日(2026年10月11日)に、ウイルソンの日本公式通販で買えたルイスビルスラッガーは、PRIME メープル 硬式用木製の5型(色違いで10商品)だけでした。ほかのシリーズは、野球用品の販売店で売られています。
| シリーズ | 材 | 価格 |
|---|---|---|
| PRIME 硬式 | 北米メープル | 25,300円 |
| PLAYERS CUT 硬式 | ビーチ | 18,700円 |
| PRIME 軟式 | 北米メープル | 18,700円 |
※PRIME硬式はウイルソン日本公式通販の税込価格。PLAYERS CUTとPRIME軟式は販売店(WEBスポーツ)が示す定価(税込)で、PLAYERS CUTの同店の販売価格は14,900円でした(2026年10月11日時点)。
PRIMEは、長さ84cm(880g平均)と85cm(890g平均)の2種類です。「平均」とあるのは、木は1本ずつ重さが少し違うためです。販売店の表示では、PRIME(KS12型)は「BFJ認定」「インクドット有り」です。インクドットは、木目のかたむきを見るために付ける小さな点のことです。ただし、公式の商品ページにはBFJマークの記載がありませんでした。
注目のモデルをピックアップ
硬式・木製
PRIME RA13型(アクーニャJr.モデル)
公式ではミドルバランス。重さが真ん中寄りのモデルです。
硬式・木製
PRIME KS12型(シュワーバーモデル)
公式ではセミトップバランス。トップとミドルの間の配分です。
硬式・木製
PRIME CB35型(ベリンジャーモデル)
公式ではトップバランス。TS21型と並び、5型の中で先に重さがあるタイプです。
PRIMEのほかの型も見る
バランスとモデルの違い
バランスは、バットの重さの中心がどこにあるかを表す言葉です。先に重さがある「トップ」は遠くへ飛ばしやすく、真ん中に近い「ミドル」は振りやすいとされます。公式通販のPRIME 5型は、長さと重さが同じで、バランスと形が違います。
| 型 | 選手モデル | バランス |
|---|---|---|
| RA13 | アクーニャJr. | ミドル |
| KS12 | シュワーバー | セミトップ |
| CY22 | イエリッチ | セミトップ |
| CB35 | ベリンジャー | トップ |
| TS21 | ソダーストロム | トップ |
※ウイルソン日本公式通販の表記(2026年10月時点)。販売店によってはKS12を「ミドル」と書くところもありますが、ここでは公式の表記に合わせています。
同じ880g平均でも、バランスがちがうと振ったときの重さの感じ方が変わります。グリップの太さもふくめて、お店で実際に持って比べましょう。
メープルとビーチの違い
PRIMEはメープル、PLAYERS CUTはビーチ(ヨーロッパのブナ)です。野球用品店(ベースマン)の解説では、メープルはとても硬く長持ちする一方、芯を外すと手がしびれやすい材とされています。ビーチは長持ちで、しなりもある材と説明されています。
販売店の表示では、PLAYERS CUT(KS12型)は84cm 870g平均・85cm 880g平均で、PRIMEより10gほど軽めです。価格を抑えたい人や、練習用の2本目を探す人の候補になります。
BFJマークと高校野球の色のルール
全日本野球協会は2025年4月の通知で、BFJマークがある木製バットは社会人・大学・高校野球などの公式戦で使えるとしています。ルイスビルスラッガーは、BFJ公認バットの一覧に入っているブランドです。
日本高野連の「2026年度 高校野球用具の使用制限」では、木製バットは木の色のままのほか、決められた基準の着色バットも使えます。スプレーの跡が付いたバットは使えません。ルイスビルスラッガーの各モデルが高校野球の色の基準に合うかについて、メーカーの説明は見つかりませんでした。高校生は、買う前にチームや販売店に確認してください。
手入れと保管
ルイスビルスラッガー(日本)の木製バットの手入れの説明は、公式通販の商品ページには見当たりませんでした。折れたときの保証についても書かれていません。国内メーカー(アシックス)の木製バットの取扱い説明では、次のような注意が書かれています。
- ボールに合ったバットを使う。使い方によっては、早くへこんだり折れたりすることがあります。
- バッティングセンターでは使わない。地面や石をたたくこともしません。
- マーク面を上か下に向けて打つ。芯を外すと折れることがあります。
- ぬれたらふく。湿気の多い場所に置かない。使う前にひびがないか見ます。
買う前に知っておきたいこと
- 公式通販の品数が少ない。確認日に公式通販で買えたのはPRIME硬式の5型だけでした。軟式・少年用は販売店で探すことになります。
- 中国製。公式通販のPRIMEは、製造国が中国と書かれています。
- 発売日が「未定」。公式の商品ページは発売日を「未定」と表示していました。販売店は2026年9月発売としています。
- 日本語の口コミが少ない。楽天の販売店ページでも、レビューはまだ多くありません。
⚾ 硬式金属バット(高校新基準)
高校野球では、2024年春の選抜大会から新基準の金属バットに完全に切り替わりました。販売店の説明によると、太さ(最大径)は67mm未満から64mm未満に細くなり、打つ部分の金属の厚さは3mmから4mm以上になりました。重さは900g以上のままです。
ルイスビルスラッガーでは、ATLAS(アトラス)が新基準に対応した硬式金属バットとして、販売店で売られています。日本の公式通販には並んでいませんでした。
- アクーニャJr.モデルの形。販売店の説明では、RA13型の打つ部分を再現しています。
- 平行な部分が長い。打つ部分の太さが同じ範囲が長く、芯が広いと説明されています。
- トップとミドルがある。振り方や好みで選べます。
| モデル | 長さ・重さ | 定価 |
|---|---|---|
| ATLAS 一般硬式(トップ) | 83・84cm 900g以上 | 40,700円 |
| ATLAS 一般硬式(ミドル) | 83・84cm 900g以上 | — |
| ATLAS 中学硬式 | 82cm 約780g・83cm 約790g | — |
※販売店(WEBスポーツ、スワロースポーツ)の表示。定価は税込。楽天での販売価格は一般硬式が約24,400円から、中学硬式(ミドル)が26,400円でした(2026年10月11日時点)。製造は台湾と書かれています。
高野連のルールでは、金属バットはSGマーク(製品安全協会の安全基準のマーク)付きに限られ、硬式の色はシルバー系・ゴールド系・ブラックです。ATLASの色はブラックとシルバーです。SGマークの有無は販売店のページに書かれていなかったので、買うときに確認しましょう。販売店の説明では、製造番号の末尾に「-R」とあるものが新基準のバットです。
販売店の説明では、ATLASは細くなる部分(テーパー部)に打った感じを良くする部品を入れ、先のキャップも硬くて軽いものにして振りぬきやすくしています。トップとミドルのどちらを選ぶかは、ふだんの振り方で決めます。お店で両方を持って比べましょう。
⚠ 中学硬式用は高校で使えません。中学硬式用のATLASは太さ67mmで、重さも900gより軽いモデルです。高校に上がるときは、新基準のバットを買い直す必要があります。
⚾ 一般軟式バット
草野球などの一般軟式では、販売店でVERTEX(バーテックス)一般軟式用 IIが売られています。販売店の表示では、打つ部分も持ち手もカーボンなどの複合素材で、83cm 680g平均・84cm 710g平均のセミトップバランスです。定価は52,800円(税込)で、楽天ではこれより安く売る店もありました。
同じ販売店の説明では、VERTEXはカーボンの管を二重にした高反発のバットです。打つ部分と持ち手のつなぎ目は、衝撃をやわらげるために固定されていません。そのため、使ううちに打った音や手ごたえが変わることがある、と書かれています。
木製では、2027年モデルのPRIME メープル 軟式用木製が販売店で予約受付中です(11月発売予定)。M110型は84cm 780g平均のミドルバランスで、定価18,700円(税込)です。
| モデル | 素材 | 定価 |
|---|---|---|
| VERTEX 一般軟式用 II | 複合(カーボン) | 52,800円 |
| PRIME 軟式用木製 | 北米メープル | 18,700円 |
※販売店(WEBスポーツ)が示す定価(税込、2026年10月11日時点)。
全日本軟式野球連盟によると、軟式の金属・複合バットはJSBBマーク付きの公認品でないと公式戦で使えません。VERTEXは販売店でJSBBの規格と表示されています。木製バットには公認の制度がありません。
このほか、2027年モデルのOMAHA(オマハ)一般軟式用の予約を受け付けている販売店もありました。詳しい仕様はまだ少ないので、発売後に販売店のページで確かめてください。
🧒 少年用バット
子ども用は、日本の公式通販には並んでいませんでした。販売店では、小学生の軟式用に次のようなモデルが売られています。
| モデル | 長さ・重さ | 定価 |
|---|---|---|
| アトラス 小学生軟式 | 74〜78cm 500〜550g | 19,800円 |
| カタリスト3 TI 少年軟式 | 76〜80cm 540〜580g | 41,800円 |
| PRIME 小学生軟式用木製 | 81cm 約680g | 16,500円 |
※販売店(WEBスポーツ)が示す定価(税込)と重さ(平均、2026年10月11日時点)。楽天での販売価格は、PRIME木製が13,200円でした。PRIME木製は2026年11月発売予定の予約品です。
アトラスは金属のトップバランスで、74cm 500g平均からと軽めです。カタリスト3 TIは、カーボンを何枚も重ねてチタンのシートをはさんだ複合バットで、ミドルバランスです。販売店の説明では、表面にやわらかい素材(弾性体)を使っていないので、2026年のルール改正後も少年野球のJSBBの公式ルールで使えるとされています。
子どもに買うときは、身長や学年に合った長さを選び、重すぎないものにしましょう。チームの大会で使えるか(JSBBマーク)も確認してください。
木製の少年用も見る
⚠ 守備用グラブはありません。日本の公式通販には、ルイスビルスラッガーのグラブの売り場はありませんでした。楽天で見つかるのは中古品や輸入品だけです。グラブは、同じグループのウイルソンなどで探しましょう。
ルイスビルスラッガーとプロ野球選手
当サイトの選手データで、バットのメーカーにルイスビルスラッガーの名前がある選手は2人(OBを含む)です。ただし、下のとおり、試合で使ったことを確かめられたわけではありません。日本のプロ野球で、ルイスビルスラッガーと契約している選手の公式な一覧は見つかりませんでした。
当サイトのデータでバットにルイスビルスラッガーの名前がある選手
アキーノ選手:米国野球殿堂の所蔵品の説明では、レッズ時代の2019年8月10日に1試合3本塁打を打ったバットのロゴが「LS / Powerized」と書かれています。中日時代のバットのメーカーを示す報道は見つかりませんでした。
長嶋茂雄さん:日本語版ウィキペディアは、スポーツニッポン(2008年)と読売新聞(2014年)の記事をもとに、現役時代にルイスビルのバットを使ったことがあり、1959年の天覧試合で2本塁打したバットもルイスビルだった(読売新聞の本人インタビュー)と書いています。元の記事は確認できず、いつも使っていたのかどうかも分かりません。
王貞治さん:日本語版ウィキペディアは、サンケイスポーツ(2012年)の記事をもとに、ルイビルの工場に王さんのバットはあるものの、本人によると「王モデルをつくりたい」という依頼でできたもので、現役時代は日本製を使い、ルイスビルのバットはプレーでは使っていない、と書いています(元の記事は確認できませんでした)。テレビ東京の番組(2022年)では、王さんが1962年ごろから引退までに使ったとされるバットが、日本のジュン・イシイの圧縮バットと鑑定されました。王さんがルイスビルスラッガーを試合で使っていたとは言えないため、当サイトの王さんのデータからはルイスビルスラッガーを外しました。
※所属は当サイトの記事の表記です。公式通販のPRIMEは、MLB選手(シュワーバー、アクーニャJr.、ベリンジャー、イエリッチ、ソダーストロム)のモデルです。
よくある質問
Q. ルイスビルスラッガーの木製バットは高校野球で使える?
全日本野球協会は、BFJマークがある木製バットは高校野球などの公式戦で使えるとしています。ルイスビルスラッガーはBFJ公認の一覧に入っていて、販売店はPRIMEを「BFJ認定」と表示しています。色の決まりもあるので、モデルごとにお店やチームで確かめてください。
Q. どこで買える?
硬式木製のPRIMEは、ウイルソンの日本公式通販で買えます(2026年10月時点)。金属バットや軟式・少年用は、楽天などの野球用品店で売られています。
Q. ウイルソンのバットとの違いは?
どちらもアメアスポーツジャパンが日本で売っていますが、ブランドが違います。公式通販では、ウイルソンは「Wilson Staff」などの名前で木製バットを出し、ルイスビルスラッガーはMLB選手モデルのPRIMEを出しています。
Q. 重さは表示どおり?
木製バットは「880g平均」のように平均で書かれています。木は1本ずつ重さが違うので、気になる人はお店で量ってもらうと安心です。
ルイスビルスラッガーの注目モデルをもう一度チェック
ほかのメーカーも見てみる
ミズノ、ゼット、SSK、ローリングス、久保田スラッガー、ウイルソン、ハタケヤマの特徴と選び方もあわせてどうぞ。バット・打撃用品・防具の専門ブランドではマルーチ、ヴィクタス、フランクリン、チャンドラー、ディマリニ、サムバット、ヤナセ、エボシールド、ベルガードも紹介しています。スパイク・ウェアが中心のブランドではニューバランス、ナイキ、アンダーアーマー、アディダス、デサント、ビモロも紹介しています。全メーカーの一覧は野球用品メーカー一覧から見られます。
参考:Louisville Slugger Museum & Factory 公式サイト(Our History)、Wilson 日本公式オンラインストア(アメアスポーツジャパン)、全日本野球協会「BFJ公認バット商標名一覧」・2025年4月16日の通知、日本高等学校野球連盟「2026年度 高校野球用具の使用制限」、全日本軟式野球連盟「よくある質問」、アシックス「木製バットの取り扱い」、Athletic Business(2015年3月)、WGBH(2015年3月24日)、Sports History Weekly、米国野球殿堂 所蔵品データベース、東京スポーツ(2023年2月16日)、テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」(2022年11月29日放送)、日本語版ウィキペディア「ルイビルスラッガー」、野球用品専門店の楽天市場の商品ページ(WEBスポーツ、ベースマン、スワロースポーツほか)。価格・販売状況は2026年10月時点の情報で、変わることがあります。