
野球用品メーカー図鑑
サムバット SAM BAT
カナダ・オタワのガレージで生まれた木製バットのメーカー。公式は世界初のプロ公認メイプルバットと説明しています。2001年にバリー・ボンズ選手が73本塁打を打ったバットとしても知られます。日本では硬式・軟式の木製バットが野球用品店で買えます。
※本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。商品リンクから購入されると当サイトに紹介料が入ることがあります。当サイトはカナダのThe Original Maple Bat Corporation(SAM BAT)・株式会社カシマヤ製作所とは関係のない独立したサイトです。
※「バットを使う選手7人」は、当サイト掲載の選手(OB含む)の道具データを2026年10月に集計した結果です(当サイト調べ)。
目次
サムバットってどんなメーカー?
オタワのガレージから生まれたメイプルバット
サムバット(SAM BAT)は、カナダの木製バットのメーカーです。作ったのは、オタワの国立芸術センターで長く舞台係として働き、趣味で木工をしていたサム・ホールマンさんです。カナダ政府の記事や報道によると、プロ野球の世界にいた友人(スカウト)から「アッシュ(トネリコ)のバットが折れすぎる」と聞き、もっと丈夫な木を探しました。選んだのは、硬いメイプル(カエデ)でした。
公式によると、1996年に自宅のガレージで、階段の手すりのメイプル材から最初のバットを作りました。地元の3Aの球場で試してもらったとき、選手に「自分の名前を入れたほうがいい」と言われ、「SAM BAT」という名前になったそうです。公式は、1997年に世界初のプロ公認のメイプルバットを出したと説明しています。
報道では、1997年にブルージェイズのジョー・カーター選手が試合で使って本塁打を打ち、メジャーの試合で使われた最初のメイプルバットになったとされています。それまで木製バットはほとんどアッシュでした。今はメジャーのバットの約7割がメイプルと報じられています。
いちばん有名なのは、バリー・ボンズ選手です。公式と報道によると、2001年にサムバットでシーズン73本塁打を打ちました。使ったのは「2K1」というモデルで、グリップの端(ノブ)が大きく広がった形です。公式は、通算762本塁打までサムバットを使ったと説明しています。
今の本拠地は、オタワから南西に約45kmのカールトンプレイスです。カナダ政府の記事(2019年)では、従業員は11人でした。報道によると、ホールマンさんは2007年に株の多くを売り、今は引退しています。
日本の公式サイトや公式通販は見つかりませんでした。日本では2024年10月に、株式会社カシマヤ製作所(東京都台東区)が「SAM BATと提携」して学童用の木製バットを出しています。硬式木製の日本の輸入元は、販売店のページにも書かれていませんでした。
| 本拠地 | カナダ・オンタリオ州カールトンプレイス |
|---|---|
| 会社名 | The Original Maple Bat Corporation |
| 創業者 | サム・ホールマン |
| 最初のバット | 1996年(公式) |
| 日本での販売 | スポーツ店・通販。学童用はカシマヤ製作所 |
| 日本で買える品目 | 硬式・軟式の木製バット(メイプル) |
※公式=SAM BAT公式サイト。報道=Canadian Baseball Network、SDPBなど。日本の総代理店は確認できませんでした(2026年10月時点)。
🏏 サムバットの木製バットの特徴と選び方
- 日本で見つかったのはメイプルだけ。販売店の表示は「メイプル製」「ハードプロメープル」です。アメリカの公式サイトにはバーチやアッシュもあります。
- 硬式木製は「BFJマーク入り」。販売店は、公式戦でも使えると表示しています。
- 価格は19,800円が中心。楽天の多くの店で同じ値段でした。魚雷(トルピード)型は22,000円です。
- コウモリのロゴ。販売店によると、バット(bat)にちなんだコウモリのマークが目印です。
日本で買えるモデルと価格
| 種類 | 主な品番 | 価格 |
|---|---|---|
| 硬式木製 | SAM7・SAM66・SAM97 | 19,800円 |
| 硬式木製フレア | SAM7FL・SAM66FL | 19,800円 |
| 硬式 魚雷型 | HBCSTMMMOT など | 22,000円 |
| 軟式木製 | SAMRBCSTM など | 11,000〜20,900円 |
| 学童用木製 | MAPLE Youth | 16,500円 |
※楽天市場の販売店の税込価格(2026年10月11日時点)。日本の公式通販がないため、メーカー希望小売価格は確認できませんでした。
モデル(型番)ごとの形の違い
SAM7・SAM66・SAM97とそのフレア型は、どれも84cmと85cmで、重さは「850g平均」と書く店が多いです(84cmで約820gと書く店もあります)。バランスは、説明のあるモデルはどれもミドル(重さが真ん中寄り)でした。違いは、グリップと打つ部分の太さです。
| 品番 | グリップ | 打つ部分 | 販売店の説明 |
|---|---|---|---|
| SAM7 | 細め | 説明なし | テーパー部やや太め、操作性が良い |
| SAM66 | 細め | 細め | 全体に細く、バランス良し |
| SAM97 | 太め | やや太め | ややフレア |
| SAM66F | 細め | 細め | 端が小さく広がる |
※スワロースポーツの楽天の商品ページの説明(2026年10月11日時点)。「FL」「F」はグリップの端が広がるフレア型です。
細いグリップで振りぬきたい人はSAM7かSAM66、太めのグリップで握りたい人はSAM97が候補です。アメリカの公式は、SAM7を「バランスの王様」と紹介しています。芯(よく飛ぶ部分)が細長い形だそうです。
魚雷(トルピード)型は、いちばん太い部分を先端より手元寄りにした形です。全日本野球協会は2025年4月の通知で、この形も基準に合えばBFJマークを付けてよいとしました。ただ、サムバットの魚雷型の商品ページには、形やバランスの説明がありませんでした。
長さ・重さの選び方
アメリカの公式は、重さについて「しっかり振り切れる中で、いちばん重いもの」をすすめています。同じモデルなら、重いバットほど密度の高い木を使うので、硬くて長持ちするそうです。また、プロ選手のモデルが自分に合うとは限らないので、いろいろ試してほしいとしています。
日本の硬式木製は長さが84cmと85cmの2つだけです(魚雷型は84cmのみ)。木製バットは1本ずつ重さが違います。重さが気になる人は、お店で実物を持って確かめましょう。
色と高校野球・BFJのルール
全日本野球協会は2025年4月の通知で、BFJマークがある木製バットは、社会人・大学・高校野球などの公式戦で使えるとしています。日本高野連の「2026年度 高校野球用具の使用制限」では、木製バットは木の自然色のほか、決められた基準の着色バットも使えます。グリップは黒かブラウン系の単色です。
サムバットの硬式木製の色は、ナチュラル、ナチュラル/ブラック、ナチュラル/チェリー、チェリー/ブラックなどです。魚雷型にはメタリックゴールドもあります。それぞれの色が高野連の決まりに合うかは、販売店のページに書かれていませんでした。高校生は、買う前にお店で確認してください。
手入れと保管
サムバット自身の日本語の手入れの案内は見つかりませんでした。国内メーカーや販売店の一般的な説明では、次のことが大切とされています。
| 場面 | 気をつけること |
|---|---|
| 打つとき | マークを上か下に向けて打つ |
| 練習 | バッティングセンターで使わない |
| 雨・汗 | 濡れたらふく。湿気を避ける |
| 保管 | 直射日光と高温多湿を避けて立てて置く |
※アシックスの公式の説明(木製バット全般)と、野球用品店の解説によります。
オーダー(カスタム)はできる?
アメリカの公式サイトでは、モデル・長さ・重さ・色を選ぶカスタムバットを注文できます。色は21色、名前の刻印もでき、作るのに2〜5週間かかります(2026年10月時点の表示)。価格は1本149.99〜209.99米ドルで、モデルによって違います。ただし、日本のお店でオーダーを受けているかは確認できませんでした。海外の色をそのまま選ぶと、日本の大会のルールに合わないこともあります。
注目のモデルをピックアップ
硬式・木製
SAM7
グリップが細めの基本の形。アメリカの公式は「バランスの王様」と紹介しています。
硬式・木製
SAM97
グリップが太めで、打つ部分もやや太めの形です。
硬式・木製
SAM66
全体に細めで、販売店は「バランス良し」と説明しています。
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買う前に知っておきたいこと
- 日本の公式の窓口がない。日本の公式サイトや総代理店が見つからず、保証や問い合わせ先がはっきりしません。
- サイズが少ない。硬式木製は84cmと85cmだけです。「メーカー取り寄せ」の店もあります。
- 折れることはある。木製バットは芯を外すと折れることがあります。メイプルでも同じです。
- 口コミが少ない。日本語の具体的な口コミは、ほとんど見つかりませんでした。
⚾ 軟式・学童用の木製バット
軟式用の木製バットもあります。2026年の限定品は、WBCの国ごとのイメージカラーのモデルです(ハードプロメープル、84cm・740g平均)。形をSAM7・SAM8・SAM66・SAM97から選べる「別注」モデルを売る店もあります。軟式木製の商品ページには、JSBBマーク(全日本軟式野球連盟の公認)の記載はありませんでした。
学童用「SAM BAT MAPLE Youth」
カシマヤ製作所が「SAM BATと提携」して出した、小学4〜6年生向けの軟式木製バットです。2024年10月に発売されました。ヘッドの先をくり抜いて、バランスを少し手元寄りにしてあります。2025年モデルは、日本人向けにグリップをやや細くしたそうです。
| 長さ | 平均の重さ | 色 |
|---|---|---|
| 30インチ(約76cm) | 605g | ブラック |
| 31インチ(約79cm) | 640g | グレー |
| 32インチ(約81cm) | 650g | ロイヤルブルー |
| 33インチ(約84cm) | 700g | ロイヤルブルー/ブラック |
※カシマヤショップ(楽天)の2025年モデルの商品ページ(2026年10月11日時点)。税込16,500円。重さは±20g程度の差があります。
⚠ 試合で使う前に確認を。商品ページは、毎日の素振りや練習のほか試合での使用も考えた作りとしつつ、公式戦で使う場合は出場する団体に事前に確認するよう案内しています。また、バッティングセンターでは使わないこと、子ども用を大人が使うと折れやすいことも書かれています。
WBCカラーの限定品も見る
サムバットを使うプロ野球選手
当サイトのデータでは、7人の選手のバットがサムバットになっています。下の選手名から、それぞれの選手の道具のページを見られます。
当サイトのデータでサムバットを使う選手
※所属は当サイトの記事の表記です。この7人がサムバットを使っていることを示す報道や公式の発表は、見つかりませんでした。サムバットの日本での契約選手も確認できませんでした。カシマヤ製作所の発表には「MLB、NPBでも多くの選手が使用している」とありますが、選手の名前は書かれていません。メジャーでは、報道によるとボンズ選手のほか、プホルス選手、ミゲル・カブレラ選手などが使いました。
よくある質問
Q. 高校野球で使える?
硬式木製は販売店で「BFJマーク入り」と表示されています。全日本野球協会は、BFJマークがある木製バットは高校野球などの公式戦で使えるとしています。ただし、高野連には色やグリップの色の決まりもあります。モデルや色ごとに合うかは確認できなかったので、買う前にお店で確かめてください。
Q. 日本の正規品はどこで買える?
日本の公式通販は見つかりませんでした。硬式木製は、楽天などの野球用品店で売られています。学童用は、カシマヤ製作所の楽天の店「カシマヤショップ」が売っています。
Q. バーチやアッシュのモデルはある?
アメリカの公式サイトにはバーチやアッシュもあります。ただ、日本の販売店で見つかったのはメイプルだけでした(2026年10月時点)。
Q. 「SAMカラーバット」は同じメーカー?
いいえ。楽天で売られている「SAMカラーバット」は、カシマヤ製作所の小さい子ども向けのプラスチックのおもちゃのバットです。野球用のサムバットとは別の商品です。
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参考:SAM BAT公式サイト(sambat.com・canada.sambat.com)、カナダ政府(Global Affairs Canada)の記事、Canadian Baseball Network、SDPB、株式会社カシマヤ製作所のプレスリリース(VOIX掲載)、全日本野球協会の通知、日本高等学校野球連盟「2026年度 高校野球用具の使用制限」、日本高校野球ドットコム、アシックス公式の木製バットの説明、野球用品店の解説、楽天市場の商品ページ。価格・契約状況は2026年10月時点の情報で、変わることがあります。